Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

ゲイ恋愛就職活動

ゲイの恋愛活動は就職活動と似ている。スマートフォンの普及率が60%近くなって来たネット社会の中で、出会い系アプリが最も頻繁に活用されているツールだ。そこでの重要事項は、如何にプロフィールの写真が男前か、身体の筋肉が凄いか、の2項目に集約されるんではないか。

最近は自分の年齢も有るだろうが、写真による書類審査→面接(実際に会う)までのハードルが異様に高まっている気がする。待っていれば先ず誰からも連絡は来ないし、こっちからメッセージを送って返信が来る確率は10%以下だ。面接に行けない…イコール友達が出来ない連鎖に陥ってしまう。

しかも通常のノンケの世界の様に合コンが無いのが正直痛い…友人のU-SKは、友達は友達!と厳格なラインを引いていて、紹介してくれる友達の輪の中では恋愛沙汰などもってのほか。友達の輪の調和を取ろうとするちょっと厳しい奴だ。その分、義理人情に厚く、誰に対しても優しい、アツイ男なんだが。

もっと友達の輪を広げていきたいのに、ゲイ受けしない顔がそれを阻害していると自分では思う。ヒゲでも生やして男っぽくしない限りは、みんな興味を示してくれないのだ。最初は友達だとわかっていても、出会った相手がイケメンだと期待はするし、恋人になりたいと願う。しかし恋人と友達の境界線は、ゲイの世界では曖昧だ。友達として会う建前でも、相手が男臭くて自分の好みに近いタイプじゃ無いと会う事は難しい。皆んな理想が高いのだろうが、もう少しいろんな人と出会って、現実的な基準感を肌で感じたら、東京のゲイコミュニティももっと出会いとマッチングが増えるのかもしれない。

大事な事は、筋肉の量よりも、病気の時に一緒にいてくれたり、ピンチの時に助けてくれる人だったりするのだから。往往にして自己愛が強いイケメンに振り回されるより、近所の男子の様な一見普通に見える、しかし地に足のついた堅実な男と一緒に歩む方が、自分にとっては現実的だし、より幸せになれると思う。

現実と理想の調整をする事は大事だ。しかしそのためには自分の人生での優先事項、何が大事で何が大事では無いか、が分かっていないと絞り込みは難しい。僕が最近大事にしている事は、物事に対する有る程度の柔軟性と好奇心。もっといろんな事を体験したいし、できれば友達みんなで楽しみたい。そんな輪の中に好奇心をもって入って来てくれる人がいればいいなぁーと率直に感じる。

就職活動になると髪の色を黒に変え、規定通りのリクルートスーツに身を包み、戦略に則りエントリーシートをSubmitする。自分がやるべき事もきっと同じなのだろう。ジムに行き身体を鍛える、ボディーラインが分かるタイトで且つスポーティーな格好をし、キャップを被る。髭を生やして男臭くて、、書いていると、「これって自己否定?」とも思えてくる。だが、恋愛格闘家のアルテイシアも言っていたが、ゲイ受けする格好をコスプレとして認識して、中身は素の自分をキープしても良い、と。果たして来年が自分のゲイデビューの年になるのだろうか…

 

(本日の一軒)

先日会社の接待で行った麻布十番にあるトルコ料理店。食器から食材まで非常に洗練されていて、静寂の中でのトランプ大統領についてのディスりのギャップが何とも言えないバランスだ。トマトベースのソースが多く、ケバブの匂いもスパイスのせいか、あまり気にならなかった。トルコワインもラインナップが豊富。デートや接待にぴったりのVenue。

 

ブルガズ アダ
03-3769-0606
東京都港区麻布十番3-7-4 麻布六堂 3F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13055381/

お金で愛を買う - Case1 マッサージ師

お金で愛を買う事は出来るのか?はい、勿論出来ません… とは分かっているものの、自分には直近まで3回、愛をお金で買おうとした愚行の過去がある。僕は3件とも傷ついて終わり、その後、頭がおかしくなった。今回はその中でも一番軽症な直近のCase1 - タイマッサージ師Sさんの件。事の顛末の要約は、仕事としてエッチな事をしているであろう人に対して、あろう事か真面目なデートができたらなぁ、と童貞男子並みの妄想を抱いて、それがあっさりと仕事として処理され、コミュニケーションも断絶されて終わったというケース。35歳にしてこの愚行、痛すぎます。しかしね、最初から射精させられるなんて想像してなかったし(いや、少しばかりは期待はしてたよ)、何よりパッケージ化されたエッチはやりたくなかったのだ。じゃあ射精サービス100%無い普通のマッサージに行けよ、と突っ込まれるであろうが、単に僕は寂しかったのだと思う。お金を払えばゲイのイケメンと会話ができる、という悲しい現実。ちゃんと話せるゲイ友が居ればよかったのかも知れないが…

 

出会いのきっかけはアプリ
我々ゲイが日常的にログインする出会い系アプリ、そのうちでもメージャーなアプリの一つJack'dでの事。Sさんとの接触もそのアプリを通してであった。彼の外見を形容すると、髭面の無骨な中年イケメン、オシャレそうで優しそうな第一印象を受けた。インスタのアカウントもあり、彼のセンスの良い日常がそこから垣間見れる。日々のご飯や使っているもの、旅行で訪れたと推測されるアジアの風景。僕は簡単な挨拶がわりに、「インスタの写真素敵ですね」と短いメッセージを送った。すると翌日彼から返信が来ており、「見て下さって有難うございます!」との返信が。プロファイルをよく見ると、タイマッサージ師をやっているとのこと。「どんな人なんだろう。」僕は好奇心に駆られて、彼のタイマッサージセラピーを予約した。

当日は爽やかに晴れた秋晴れの10月下旬の土曜日。午前中の予約を目指して広尾から彼の指定した場所まで歩く。到着したのは普通のマンション。少し緊張しながらインターフォンを押すと優しそうな男性の声がした。この人がSさんか。しばらくすると髭を生やした優しそうな背が高い男性がドアを開けて姿を現した。部屋の中はすごく良い香りに包まれている。恐らく自宅だろうか。家具もオシャレで非日常的な空間がそこにはあった。

やや密着するタイマッサージは至極普通に進み、足の無垢みを取り除く事から始まって行った。途中で股間近くにも触ってくる時はあったが、特段のハプニングは無し。最後はハーブティーを飲みながら軽く会話を交わして、彼の部屋を後にした。「爽やかで良い人だったな、もっと会話をして彼の事を知れたら良いのに…」特段エッチな事は期待していなかったが、僕は彼の事をもっと知ってみたかった。「どんな人なんだろう。」そんな事を考えながら2週間ほど経ったある日、また僕はSさんに次回のタイマッサージセラピー予約のメールを送っていた。