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Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

お金で愛を買う(番外編) - 在韓の東欧人 (裁定取引)

2012年の夏、日本と韓国の間では、日本海の領土問題に関して紛争へと発展しつつある緊張した関係が続いていた。そんな領土問題で緊張しまくっている雰囲気の真っ只中、夏休みを使って自分はソウルへと飛び立っていた。目的は一つ: ソウル近郊に住むポーランド人Dに会うためである。身長が高く清潔感の有る印象のDは、正直僕のタイプであった。

 

元々東京に留学経験があるDは年に数回来日しているようで、僕がちょうど彼をアプリで見つけたのも、Dが東京での学会に出席するための来日時。Jack'dで日々の他愛のない事をお互いに徒然と語り出すうちに、会えたらいいね、と言う話の流れに。7月も半ばに差し掛かり、夏に予定も特段なかった僕は、「ソウルで会わない?」と提案してみた。彼も半ば好奇心で乗り気だったようで、「週末一緒に過ごそう」という話に。

 

東京にいた所でDのような水準の男と会える(またヤレる)可能性は殆ど無い。日本人が好きだと言う白人の性向はあまり分析したことはないのだが、日本人は他国のアジア人ゲイと比べると比較的大人しい事が良いのだろうか。新宿二丁目も一応規模としてはアジア最大級と言うし、ゲイ文化の浸透度合いとしては、東京は先進国なのかもしれない。そういう意味で、初過ぎないゲイと会いたいという事なのだろうか。

 

しかしながら、その時は僕にとって初めての訪韓。もちろん言葉も分からないし、政治的緊張の中訪韓すると言うのは無謀でも有る。東京から韓国まで約1,100km程度。フライト時間は2時間半。「福岡と同距離と考えれば、まあ悪くはないか」都合のいい言い訳を絞り出し、東欧人Dに会いに訪韓することにした。

 

結論として、このような行動は、国内市場で基準値に合わせるための大した努力もせずに、海外市場にプレミアムを支払ってセックスをしに行く、という事以外の何者でもない。某女史もフランスでの結婚で、日本以外の市場を求めて正解だったという主張をされているが、ストレートに解釈すると「負け犬、挿入求めて三千里」とでも読めるのでは無いだろうか。

 

しかし、狭い市場で卑屈になり続けては腐るばかり。一層の事、休暇を兼ねて出会いがあれば、それはそれで儲け物。考えるよりも行動した方が良いに決まっている。とは言うものの、初対面の東欧人と週末一緒に2日間昼夜を共に過ごす、と言うのは、今考えてみると途轍もなく無謀である。セックスと挿入に餓えていた若気の至り、とでも処理しておこう。

 

パークハイアットソウルはソウルの江南区という所に在って、周辺はビジネス地区や狎鴎亭といったおしゃれなエリアにも近接している。東京で言えば、港区というポジションだろうか。昼過ぎにチェックインを済ませた僕は最上階のロビーフロアでDと待ち合わせをしていた。時間になって現れた男性は背が高い白いTシャツ姿の白人男性。はにかんだ笑顔で、お互いに挨拶をした。"Hi, are you Hide? Nice to meet you"

 

ホテル内はプライベートな空間が保たれており、他の宿泊客とすれ違う事も殆ど無い。部屋で一通りの欲望を解消した二人は、ソウルの観光名所を回って歩く事にした。しかしながら、白人と一緒に歩くと東京以上にジロジロと見られる… 加えて、Dは、ホテルでも韓国の街中でも手を繋いで歩きたいのだという。何とも無理な話だ。しかし、セックスもかなり相性が良く、2日間一緒に過ごしても、特段違和感を感じなかった。

 

物凄く好きだ、という訳でも無かったし、ちょうど良い距離感で2日間を終える事が出来たのでは無いだろうか。別れ際に、「本気で韓国に残ってみないか」と打診されたが丁重に断っておいた。今思うと途轍もなく勿体無いことをしたと思うが、仕方がない。セックスもこれまでの人生で最も良かったセックスだったし、相性は良かったと思う。

 

東京では、アプリでも「お気に入り」に勝手に入れられることはあっても、そこからのコミュニケーションは何も始まる事はない。挿入求めて三千里でも良いではないか。目的は何であれ、そんなチマチマしたコミュニケーションをして東京でうだうだするよりも、自分の市場価値に向き合い、プレミアムを支払ってでも飛行機に乗り、ホテルを予約し、東欧でもロシアでも行ってしまえばよいのではないか(←完全に自分の好みと独断の地域選定…)。

 

需給合致する所に、何かしらの関係も生まれるし、N女史のようにフランスでの市場価値が相対的に高いのであれば、そこで結婚すれば良い。アムステルダムでもロンドンにも一定数のアジ専が居て、若干変わり者が多いものの、そういうセグメントを攻めるという方法も有るだろう。

 

そうやってグローバル市場も知れば、若干余裕を持って国内市場にも向き合えるのでは無いだろうか。とは言え、「筋トレ、短髪、アバクロ」はグローバルゲイ市場の共通項。モテやすいパッケージは結局は何処も一緒なのであった…

 

(本日の一軒)
Daylight Kitchen 渋谷

セルリアンタワー真裏のオーガニックフードカフェ。ランチの玄米プレート、紅茶のシフォンケーキがお気に入り。緑に囲まれてゆったりできる空間が渋谷では貴重だ。ベジタリアンフードも多く有り、デトックスにはちょうど良い渋谷のオアシス(ニシヤコーヒーが第一オアシスとすれば、ここは第二オアシスか)

 

デイライトキッチン
03-5728-4528
東京都渋谷区桜丘町23-18 ビジョナリーアーツ 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13113772/