Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

ゲイ恋愛就職活動 - 2

前述の通り、ゲイの恋愛活動は、スマホでの
個人間やり取りが主流となっている。パソコンでのインターネットが普及し始めた90年台後半から2000年代にかけては、個人HPによる情報発信が主要なコミュニティであり、そこから派生する「オフ会」で他のゲイと知り合うというのが主要な手段であった。


近年出会い系スマホアプリの登場により、個々人の所在分布がより明確となった一方で、全体ポートフォリオの構成員が明らかになったことで、スクリーニング及びマッチングの厳格化が進んだのでは無いかと僕は感じる。
「これだけ居るんだから、もっとカッコいいイケメンがいるのでは無いか?」


そこでのユーザーは、タップとスワイプによって「いいね」や「お気に入り」で管理される消費財に過ぎない。自分に不都合になったり、コミュニケーションが重くなれば「ブロック」をすれば、即座に相手の存在を消去することが出来る。


US発出会い系アプリのTinderが日本でも人気になってきており、日本人ユーザーの増加が顕著になっているとも報道されており、スマホによる出会い系サービスの普及は男女間ストレートの世界でも手段の一つとなってきた。しかしながら、僕は実の所、スマホアプリはお勧めしない。オフラインでの出会いの場を積極的に作って、実際の雰囲気や会話を楽しんだ方が、精神衛生上より健全な男女関係を形成できると感じる。


ゲイアプリではお互いがマッチングしても、会話が始まる事はあまり無いし(間違って「いいね」を押すこともあるけれども)、お気に入りに入れられたからといって、何かアクションを起こすわけでも無い。僕はどちらかと言うと、自分からメッセージを送ったり、会いませんかと誘う方だけど、上手く友達関係に漕ぎ着けるのは、コミュニケーション全体のうちの一桁%程度だろう。


これは、まだみんなが最短でセックスを出来る関係を求めている事と、少数のイケメン(しかもタチ、Top)に需要が偏重していることが、構造上の問題として挙げられるだろう。このような歪な市場環境では、イケメンはますます自己愛を増殖させ、その一方で平均値の僕らは、永遠にマッチングしないという状態に陥るのである。しかし、ここで必要な事は個々人が理想像を追い求め過ぎず、市場基準を知って、身の丈に合った恋愛を求めればいいのだと思う。そうすれば、イケメンヤリチンへの見方も少しは変わってくるのではないか?必ずしもイケメンヤリチンが悪というわけではないが、不当な市場プレミアムは、是正されるべき問題なんでは?と個人的には思う。って、これって単なるブサメンの僻みやん…こうしている間にも、マッサージ師のSさんはイケメンの射精管理をし、イかせて対価を受け取ったり、ヒモのバンドマンは新たな寄生先を見つけたりしている。結局は、自分の欲望に負けず、大事な基準を貫き通せる強さなんだろう。それが市場平均値な僕なりのプライドだ(加齢で平均値から脱落傾向にはあるけれども…)

 

(本日の一軒)
コーヒーハウス ニシヤ 渋谷
金王八幡宮の近くにある、ローカル住民のためのオアシス。パニーニとコーヒーのモーニングで朝を迎え、その後、金王八幡宮で参拝するという定番の流れ。周辺は静かで、何処と無く空気が凛としている。店内の男性スタッフ2名は非常に真面目で丁寧な仕事っぷりで、コーヒーを淹れ、パニーニを焼いていく。かなり好感度が高い渋谷のコーヒー屋。

 

コーヒーハウス ニシヤ
03-3409-1909
東京都渋谷区東1-4-1 尚豊ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13160517/