Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

セックス格差: ゲイ市場へのインプリケーション

今回の内容

  • 『インターネットは、現代社会にばら撒かれた、アヘンである』(藤沢数希氏)を読んだ  https://cakes.mu/posts/7181 
  • 藤沢氏は、心理学や生態学に基づく男女の恋愛理論「恋愛工学」を提唱。バックグランドは元外資系金融のトレーダー出身。恋愛工学研究所所長である。『ぼくは愛を証明しようと思う。 』(幻冬舎文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4344427262/ref=cm_sw_r_cp_api_i_bEcOCbEEFBXA0
  • 上記のリンクにおける藤沢所長の主張は以下の通り:
  • インターネットにより、sex格差が広がった男女の恋愛市場は、一部のモテ男女による寡占市場化してしまっている
  • 2014年のコンドームメーカーの調査によると、約4割の20代男性が童貞
  • ネットポルノの拡大により、非モテ男女(特に男の)の性欲量がネット空間に流入する事で、実際の恋愛市場における性欲の量が相対的に減少した
  • セックス離れはネットポルノ拡大による結果もたらされたもの: インターネットは現実の性欲、コミュニケーションをも吸収してしまうアヘンのようなものである 
  • で、僕のいつもの結論: ゲイ市場でのsex格差は男女市場よりも明確。インターネットでマッチングのハードルは拡大。マッチングしないゲイはモテゲイの性処理肉便器か、自慰に耽るしかないのか…
  • 本日の二軒: 東麻布の隠れ家焼肉屋、旺角(ウォンコック)@香港の飲茶楼

 

ゲイ市場のセックス格差は男女より明確

この藤沢所長のインターネットによる男女sex格差の拡大論理を僕なりにゲイ市場での現象に当てはめてみると、ゲイ市場ではすでに2000年代初頭から半ばのインターネット拡大期に既に現象として広がっている印象を受けている。しかしながら、肉欲が人と出会う主要な基準とそて顕著になったのは、スマートフォン普及による2000年代後半以降から2010年代の現象では無いだろうか。

 

それを裏付ける明確なデータは無いけれど、ネット拡大期初頭のゲイ市場は、インターネット(PC)でのホームページを持ったゲイ同士の交流、そこから派生するゲイアイドル化という現象だったのでは無いだろうか。そのため、ゲイカーストの内容も現在とは随分異なった様子だった気もする。

 

日本のLGBT人口は5-7%程度という調査結果が現状のようだが、残念ながらそこで、「1年以上のゲイパートナーである比率」、「セックスの頻度」、など詳細なリサーチは探せなかった。しかしながら、藤沢氏が言うような「一部のモテ男が複数の女性を寡占化する」状態は、スマートフォンが出会いのツールとなった現在のゲイ市場では頻繁に見かける状況である。

 

ゲイ市場のモテ男基準は、「イケメン」「筋肉」「アスリート系」「肉棒」という肉欲をベースにしており、後天的な努力でどうしようもない天井が存在する。そのゲイカースト上層、いわゆるモテゲイ達でマッチングし、長期間のパートナーになるというケースがほとんどのようだ。

 

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藤沢数希氏による男女市場におけるセックス格差の図

インターネットは、現代社会にバラ撒かれたアヘンである。|IT革命と恋愛市場の変相――藤沢数希インタビュー|藤沢数希|cakes(ケイクス)

   

Openというゲイ格差の象徴

モテゲイの友人は僕にも少ないながら数名いるが、ニューヨーク在住のゲイ友は、複数のセックスフレンドを世界中の各主要都市にキープしており、出張の度に彼等と食事や旅行をしては、セックスをするという生活を楽しんでいる。彼には長年連れ添っている中国系アメリカ人のパートナーがいる。しかしながら、彼等の間ではオープンリレーションシップという、「他の男ともやってもいいよ」という取り決めをして、お互い世界各地でセックスを楽しんでいる。

 
Open relationshipという、パートナーシップを既に持ったイケメンゲイ達が程良く言い訳として使うこの関係は、正しく男女のsex格差に類似しているのではないか。彼等は精神的な繋がりを長年のパートナーシップに求め、性欲やそこから得られる高揚感を楽しむ。精神的な安住は長年のパートナーから得られる。

 
東京在住のウクライナ人ゲイ友も同じような感じで、パートナー以外の男性とたまに会っては食事とセックスを楽しんでいるようだ。僕は彼とはやったことはないけど、数名のゲイ男子が彼のウェイティングリストに名を連ねているようだ。

 
マッチングハードルは拡大傾向

付き合っているゲイカップルのうち何パーセントがオープンな関係なのかは分からないので、一概にみんながこのようになるとは言い切れない。僕の周囲にはカップルで安定しているサンプルも少ないし、リサーチ結果も無い中での結論づけは無謀ではある。とは言え、ネット空間への依存度が高いゲイ市場では、性欲量のネット空間への放出量は男女市場と比較しても多いだろうし、それが結果的にゲイマッチングのハードルを年々引き上げている結果にもなっているのでは無いだろうか。出会いが会ったとしても、実はオープンな関係の彼氏持ちだったりする。

 
そのようなゲイの受け皿として、有料動画サービスや、セックス/マッサージのデリバリーサービスが有るのであって、まあいいと思うけど。しかし、スマホのスワイプやナイモンのレベル上げには正直もう疲れた、と言うのが中層以下のゲイ御仁が抱いている現状への感じ方なのではないだろうか。出会い方としても、会っていきなりセックスか、拒絶その後音信不通、の両極化が進んでいるような印象も受ける(って単に自分が老化してるだけ…)。インターネットはゲイ市場のオープン化にも貢献してきたが、そこで吸収されるコミュニケーションは現実のゲイ市場を歪なものにしている推論も否定できないであろう。

 
性欲処理肉便器になるしかないのか

いずれにせよゲイカーストで残された下層の僕は、他人に優しくして人当たりを良くする以外、今のところ特段良さを出せる要素も見当たらない。後は筋トレに投資して、肉欲を掻き立てる要素を最大限に引き出し、平均値にまで近づける事くらいだろうか。

 
マッチングアプリでたまに見かける、ヤリ目と性欲処理肉便器の御仁。僕もそのカテゴリに足を半分突っ込んではいるけど、性欲処理だけで良いのであれば、その生き方を変える必要はない。でも、ある一定の回数を経ると、性欲処理もただのルーティーンになってしまう。精神的な繋がりがあっての挿入だし、性欲処理肉便器は、処理後の虚しさを半端なく感じてしまう。ので、変態エッチも僕の性分には合ってない。という事で、アプリ以外の違う出会い方を見つけるしかないだろう。


本日の二軒

すみずみ@東麻布 または 大倫敦酒樓@旺角、香港

 
本日の二軒は東麻布の焼肉屋と、香港は九竜半島側にあるウォンコックの飲茶屋の二軒。東麻布の焼肉屋は、お肉の質も良いし、定番のサイドメニュー、ナムル、チョレギサラダ、コムタンスープ、ピビンバと全てにおいて仕事が丁寧。お値段もドリンク数杯、満腹食べて一人7000円程度。混雑した煩さもないし、落ち着いて焼肉できる良いお店。

 
ウォンコックの飲茶屋はベストな選択肢ではないけど、気軽に行ける飲茶屋の一つ。ワゴンで飲茶の蒸籠をおばちゃんが運んでくる形式。広東語が話せなくても、お店の人は観光客慣れしてるから問題ない。日本と比べるとやや油っぽいけど、大根餅や海老餃子、焼売などの定番飲茶を食べまくっても一人3000円行かない。おすすめ飲茶屋の一軒。

 
焼肉 すみずみ

050-5594-5800

東京都港区東麻布3-3-11 篠田麻布ビル 1F

https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13214310/

 
倫敦大酒樓 

(+852) 27718018 

香港九龍旺角彌敦道612號好望角大厦 

https://tabelog.com/hongkong/A5204/A520401/52000056/

 

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