Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

ゲイお見合い

巷で既にメジャーとなった男女の結婚相談ビジネス。周囲にも利用している男女はそれなりに増えてきたと思うし、アラサーの女性にとっても一つのツールとなりつつあるようだ。昨年ひょんな事から、ゲイ専用のお見合いサービスをネットの検索広告で発見し、好奇心半分で利用してみることにした。

 

システムとしてが初期登録料10万円のほか、月額会員費用としておよそ10,000円程度の出費となるサービスである。サービスのおおよその流れは以下の通り。

 

⑴初回の登録で紹介所がある事務所に赴き、基本的な必要事項を入力する、⑵毎月テキストで紹介相手の自己紹介文と共に年齢、身長・体重などの基本的な情報がメールで送付されてくる、⑶会ってみるか、会わないかの希望をメールで返信する、⑷紹介所に赴き、ご対面、5分間話してお互いのフィードバックが合致すれば、その後お茶でも、という流れになっている。

 

ここで注目すべきは、実際に会うまで相手の容姿・顔がわからないこと、実際に会って話す時間は5分間であること、であろう。僕はこれまで4名の方とお会いさせて頂いたが、結果として、そのうち2名の方からは、5分後のフィードバックで、ごめんなさいコールを頂いてしまった。結局は視覚的好みから興味を覚えていくというスタンスはアプリの出会い系サービスと変わりはない。大きな声では言わないが、5分間で何がわかると言うのだろうか。しかしながら、顔形は重要な要素なので、話したとことで相手への興味関心が変わるわけではない。

 

結局重要な要素が容姿であるとすれば、ここでのプロセスもアプリとは何ら変わりはないのでは無いか。アプリでは仲介人がいない事で、好みとは外れた相手と会うと非常に気不味い雰囲気が流れる。無理をして1時間程度は一緒に時間を過ごさないといけない。僕は基本的にコミュ障だが、会社に取材に行ったりする事も多いので、差し障りのない話題で1時間乗り切る事はそこまで難しくはない。お見合いサービスではこのような違和感も、5分後のフィードバックでバッサリと切り落とすことができる。そう言う意味では時間の無駄にはならないし、効率的な出会い方なのだろう。

 

とは言うものの、連続してごめんなさいコールを頂くと、正直萎えてくるのも事実。現実が思うように上手くいかないことくらい仕事でもプライベートでも味わってきたが、アプリのように事前に有る程度スクリーニングしてくれても良いのかなと思う(そうなると結果としてアプリと同様の結果になって、最終的に出会いゼロになるストーリーに収斂するのだが…)。

 

男女の結婚相談のように、結婚や出産という目標がない事も、出会いに尻込みしてしまう大きな理由の一つだ。日常的にAnytime Fitnessに通い、Gold's Gymで週末はパーソナルトレーナーと重い鉄の塊を持ち上げても、まだ恋愛活動のリングには立てない。トレーナー並みの筋肉に増量しないと、アプリ上での差別化はほぼ不可能だからだ。ニューヨークに行ってアプリを開いた時の衝撃は半端ない。胸筋のボリュームも違うし、スタイルが違い過ぎる。しかし、その先に何があると言うのだろうか。

 

ゲイってこんなにコストがかかる生き物だったっけ…?ゲイカップルのサンプルが少ない僕からすると、パートナーシップなんて一部のイケメンゲイたちの特権としか思えない。ジムに通い、仕事もし、外見にも気を使い、性格も良いとか正直無理だ。そんなモンスター居るのだろうか…

 

仏道では「一生皆苦」という思想があるようで、乱暴に言ってしまうと、煩悩に支配された人間は常に苦悩に苛まれ、平穏な心には永遠になれないというもの。脳科学の論客には、「恋愛は脳が刺激を受け快楽物質と認識することから、依存状態に陥ってしまう」という主張もあるようだが、恋愛することで生きていると感じていた事は、結局のところ脳が刺激を受け快楽だと認識していたに過ぎない。

 

お見合いにしてもゲイアプリにしても、自分の煩悩を増幅させ、苦悩をもたらすものでしかない。男と何らかの関係を持つ次には、所有欲や相手を知りたい欲求が出てきて、その先の欲望の増幅はとどまることを知らない。好きになってくれない相手を好きになる、お金を払って挿入関係を繋ぎとめようとする、これらはそもそも恋でも何でもなく、脳が刺激を受けて快楽だと認識していた事に過ぎない。結果として身体も心もボロボロになり、痛い自分が残るだけだ。

 

仏教脳科学が良しとする他者との関係について、自分の学習では未だ結論には辿り着いていないのだが、煩悩に塗れた自分のライフスタイルを見直す良い機会になる可能性もあるだろう。他人と会うとパフォーマンスとして過激な発言を繰り返すうちに、煩悩を徹底的に追求しまくる業が刷り込まれてしまったが、結果としてこれが様々なトラブルや苦悩を産むことになっている事は事実。そこで残ったものは、愛を求めてもがいている、醜いアラフォーのゲイ男という事実。暫くは大人しく過ごして、脳刺激の抑制に努めたいと思う(いつまで続くことやら…)。仏門に入る事は未だ無いと思うが。了

 

(本日の一軒)
クリスプサラダワークス 六本木ヒルズ
King George 六本木ヒルズ

 

六ヒルではマストのヘルシースポット。King Georgeは当ブログでも以前に紹介した代官山の六ヒル店。クリスプサラダワークスは、自家製ハムも発色剤やその他添加物なし、ドレッシングもオリジナルで化学物質を徹底排除(多分)。炭水化物とタンパク質はキングジョージのターキーサンドで補充。最近の定番スタイルになりつつなる日常使いヘビロテの2店舗。

 

キング ジョー
03-3403-3537
東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズ ノースタワー 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13202628/

 

クリスプ サラダ ワークス 六本木ヒルズ
03-6721-1162
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズヒルサイド 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13191811/