Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

ゲイとしての人種指向性

ロンドンやニューヨークでゲイアプリを開いてその日の男探しをしている最中で自然と気付いていたことがあるが、ロンドンとニューヨークではゲイメンバーのプロファイルに "Only white and Latino, please"と平気で言っている人を結構な確率で見受ける。欧州も北に行く程、white onlyの確率が上がると感じる。北欧では人口対比で白人以外の比率が少ないと言うのも有るが、コペンハーゲンでのアプリはほぼカスリもせず、やっと会うことが出来たJohanは中国留学の経験があるユニークなバックグラウンドの持ち主だった。ロンドンでは地元の白人も認める、人種マイノリティにとっては最も相手探しに苦労をする市場である。トランプ米大統領就任後の雰囲気でこんな話題は愚かだと思うが、ゲイ特有の美的センスから来る無意識下の人種趣向性が有るのは否めない。 

 

中国では白人男性を巡って中国人女性が競争を繰り広げる市場も一部にあるようだが、当の白人男性にとってはそこでの関係に愛を感じない事があるという。とある白人男性によるブログでの体験談吐露では、「彼女らは欧州や北米での生活や国内に違った文化に興味があるだけで、僕らを決して愛している訳じゃないんだよ」と有ったが、それも間違いではないだろう。

 

僕もこれまで数年間、日本人以外の男性に魅かれる/興味を持つ傾向があったが、それは白人男性の筋肉量の多い大腿筋を見ながら股間にぶら下がる太い肉棒を見るのが良かった、だとか、白い上腕二頭筋をつかむのが良かっただとか、フィジカルな事が理由だったと思う。ゲイ友に「ヒデは外専?」と今でも聞かれることは有るのだが、本当はそうではないと思う。傾向としては有るが、人種に関わらず綺麗な人が好きだし、大腿筋を横目にぶら下がる肉棒を眺めるのも好きだ。

 

しかしそれでも白人や黒人、中華系アメリカ人や欧州人に魅かれるのは、上述の中国人女性と似た感情もあるのは事実だろう。日本社会にフィットできない不適合者としての遣りきれない感情をどこかで共有して、日本社会を外から見るだけで良いというスタンスを、彼等といる事である程度共有できるからだ。簡単に言えば不適合者の逃げ場。相手にしている彼等にとってみれば良い迷惑であろう。しかしながら、残念な事に、そこまで外国語が堪能でもないし、中途半端な海外経験しか無いので、その先のもっと深い所で繋がるという事は残念ながら出来なかった。

 

「自分は海外派だから」等という言い訳を言う気は全く無い。本当にそうであれば、今頃東京でダラダラしていないからだ。前職でも感じた事だが、スマートな人は相手が何処の国だろうがどんなバックグラウンドだろうが、柔軟で相手のことを聞くと言う姿勢を忘れない。そう言う人は、普通に感じがいいし、外資系の会社でマネージメントになる重要な資質を持っている。それはゲイ友にも言える。英語も堪能で外国人の友達も多いKは、誰に対しても感じがいい。自分を輸出するにあたって、単に少しくらい英語が話せて海外ドラマを見た所、結局は文化の違いも超えられないし、数回のセックスフレンドで終わってしまうだろう。白人が好きなゲイ友は、太いチンポがいい!と素直に宣うが、太い肉棒を感じた所で愛には繋がらないし、そもそもアジア人のケツ穴にフィットしていないと言うフィジカルな問題もあるのだ。

 

ぱっと見、普段見慣れないものに興味を持って足を突っ込んだ、日本ゲイの外人市場。その中で素直に良いなと思える友人も数人出来たし、彼等とは今後も繋がっていきたいと思う。しかし白い(または黒い)ぶら下がった肉棒のために、時間とお金を使う事はもう無いだろう。ただし、人種問わず繋がっていけるのが、ゲイのいい所でも有るし、面白い人であれば友達になりたいと言うスタンスは今後も変わらない。対象には勿論日本人を含まれている事は、言うまでも無い。

 

(本日の一件)
Day and Night 恵比寿
近所のサンドイッチで有名なダイナー。朝食をとる事ができる、この辺では珍しいvenueである。Burger Maniaにいらっしゃった気さくな店長さんと愛想がないレディーガガ似の姉ちゃんという変わったコンビで回している落ち着いたお店。サンド以外のメニューも美味しそう。

 

デイアンドナイト
03-5422-6645
東京都渋谷区恵比寿2-39-5
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13189768/