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Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

お金で愛を買う - case3 ヒモのバンドマン

30代前半から自分のどうしようもない底辺な人間性を省ずに、お金で何とか関係を繋ぎ留めようと必死になっていた自分。様々な言い訳を続けては、お金で愛を買う行為を正当化してきた。今回は一応これまでの『お金で愛を買う』ケースの最終回。ヒモのバンドマンである。

 

最近、港区に引越しをした。港区に戻った、と言うのが正確である。これまでは会社から30分以上離れた中野区に居住し、通勤をしていた。僕の会社では毎朝07:30に開催される朝会に出る義務があり、毎日6時前に起床しては中野から通勤する日々を2年半以上続けていた。夜も遅い時があると正直疲れる。よく持ち堪えた、と言うのが正直な所だ。元々居住していた港区から中野区に引越した理由は、ヒモのバンドマンと同居するためであった。

 

2年半前の事で、やり取りの詳細を大脳が忘却させてしまったため(恐らくどこか大脳の隅に追いやられてしまったようだ)、会話などの内容は書き出してみたが正直面白くなるような代物では無かった。なので箇条書きの結論から言うと、

- 当初そこまで僕の事を好きでは無かったバンドマンのYがいた。ゲイ友の誕生日会で会って、かっこいいなと思っていたがタイプでは無かった


- Yには実は5年ほど同居していたスポンサーがいて町田で同棲をしていた。最近その相方に愛想を尽かされ、部屋を出て行けと言われていた、が、お金も無いので住むあてがない


- という電話を突然僕にかけてきた。「他に頼れる人が居ない」という常套文句付き。「LINEで電話できそうな人を見てたんだけど他に思いつかなくて…」


- 横浜デートしたり、友人の家でご飯を食べたりしているうちに、僕が好きになった。「一緒に住む?」と僕が提案をする、ちょうど引っ越す所だったし


- 僕は同棲できたら、と思って居た。Yは僕のことはタイプでは無かったようだが、住居は魅力的。なるべく間取りが2LDKの住居を押してくる。二人で物件など内覧に行き、中野区の2LDKで決定となった


- 当初からそこまで僕の事を好きになれなかったY。町田に呼び出され、「やっぱり一緒に住めない」と切り出される。泣きながら小田急線で新宿まで帰京。まあ当たり前だよね。というか、知り合ってそんなに知らない相手と同棲すんなよ…


- しかし中野の物件は会社名義の法人契約。契約は既にDoneとなり、後は引越しを待つばかり。僕は元麻布から中野へと引越しをした


- そこから2年半くらい経ち、もうええやろ、という事で古巣の港区にカムバックした
と言うのが一連の流れ。

 

結局一緒には住めないとYに告白され泣きながら小田急線に乗った自分。いや、これは間違いなく恋愛発達障害の症状だろう。そもそも物事を進めるには、順序が有るのであって、それをすっ飛ばして、何かを達成する事は無理なのだ。それなのに、一緒に住めば何か楽しい事が有るとでも思ったのだろうか。毎日挿入されて楽しいとでも思ったのだろうか。

 

同棲はそんなに甘いものでは無いだろう。ろくに人と付き合ってこなかった自分は、単に同棲という事に対する勝手な妄想を抱いて居て、Yと物件を決める過程が楽しかったに過ぎない。そこから先の二人の間の習慣の違いや日々のストレスを解消する術は何も知らない。レベル1の勇者が、いきなりラスボスを相手にするようなものだ。

 

しかし、相手に無理だと告げられても、一度与えられた快楽物質を切らすと禁断症状のようになり、相手を何とか繋ぎとめようと必死になってはYを引きとめようとしていた。そんなことをしても何も変わらないのに…

 

自分がその後とった行動は、そんな相手を繋ぎとめようとするくだらない努力の連続。「何か自分の事で気に入らない事があれば好きになってもらうように努力する!本当は一緒に居たいんだ!」という内容のメールを送った記憶がある。恐らく内容は恥ずかし過ぎて、忘却されてしまったのだろうが、このような内容は全くもって恋愛を理解して居ない輩のとる行動ではないか。

 

しかし愛を物件で釣ろうとして居た僕は余りにも愚かだった。これはYのせいではなく、寂しさに勝てなかった自分の問題。これ以前には外房の米国人からもヒモ的な要素を感じ取って居たにもかかわらず、何も学習しようとしなかった自分の問題であった。

 

バンドマンYと同棲をするためにかけた金額は幾らであっただろうか。

 

住居礼金 16万円
仲介手数料 16万円
引越費用 4万円
新調家電 20万円
羽毛布団(ダブルサイズ…) 10万円

 

ざっくり65万円くらいか。厳密なコストは、Yが使うはずのもので、自分が費用を負担したもの、結局使うことはなかったもの、だから羽毛布団くらいだろう。引越しも半分は自分の意思だから、Yに引越しをさせられた、と結論付けるのは誤りだ。数十万の引越し関連費用がかかったため、愛をお金で買うシリーズでは最も高額で重症なケースだと勝手に思い込んでいたが、整理してみるとそこまでではなかった。

 

引越しをして以降は、2週間ほど夜中も目を覚ますような事が頻発し、振られた後遺症は思いの外長引いた。しかしながら、Yからはたまにライブのお知らせが来たり、デビューのお知らせが来たりと、その無神経ぶりには驚いた。どのツラを下げて彼のライブに来いと言うのだろうか。それでもYは、今日も愛だの恋だのという歌を歌っている(と思われる)。いや先ずは礼金か仲介手数料の半分支払えよ… ちゃんと働けよ…

 

一見真面目に見えて、相手に取り入られると嘘のように物件を決めたり、京都旅行をタダでアレンジしてしまう。どういう症状か診断名は後日専門家に委ねるが、金を積んだところで愛は得られない。幾ら勉強や仕事が出来たところで、Yのような世渡りの上手いヒモに隙を見せてしまう。そういう意味でYは自分の無形資産の有効活用に長けている、と言えるだろう。若さと自分の外見、ペニスを以ってして、最大限の利益を得る。町田でヒモを5年間、その前も杉並でヒモを数年、東京来てからどれだけヒモ生活をしてきたのだろうか。専門職としてヒモを認定しても良いくらいだ。

 

(愛の購入履歴 - まとめ)

愛をお金で買う、時系列順にその購入履歴を並び替えると、

- 2012年9月: 外房の米国人、支払総額15万円程度
- 2014年9月: ヒモのバンドマン、支払総額65万円、実損額10万円
- 2016年11月: 広尾のマッサージ師、総回数2回、支払総額25,000円

 

外房の米国人Kは今日も千葉の田んぼでどこかの男とキスをしているだろう。ヒモのバンドマンはたまにSNSで見かける、愛を歌いながら今日もヒモ生活を続けているのだろうか。ほぼ同い年だったY、40歳になっても取り入る相手を見つけることが出来るのだろうか。彼のヒモ術は若さが競争源な筈で、今後はその術にも陰りが出てくるのだろうか… マッサージ師のSさん、お金を支払う事で切り取られた射精と挿入を行う事を、当分控えることをここに誓います!(選手宣誓風)

 

という事で、外房の米国人が支払総額では最大のケースとして認定。愛の購入履歴で最大ケースとして今後も僕の中で生きることになる。

 

2016年も終わろうとしている。惨めで未熟な自分は直ぐには変わらないが、このブログを書くことで、自分のおかしな体験も整理され、そこでの問題点を冷静に見つめ直す良い機会にもなっている。果たして来年はどのような愛の購入未遂が出てくるのだろうか。金銭授受を行わずとも、今後はそのような状況を冷静に見極められる余裕が少しは自分にも出来たと思う。

 

(本日の一軒)


Alexander's Stakehouse 汐留

汐留シティーセンター高層階レストランのうち、最近オープンしたカリフォルニアのステーキハウス。USから空輸したプライムリブを使っていて、肉の質は良い。プライムリブだとミディアムよりも若干しっかり目にお願いしないと、血が滴る肉が出てきて日本人びっくり!という事に。サイドメニュー含めて全体的な食事のクオリティは高い。ランチも3000円〜と値段は高めだが、展望料金含めればまあ理解できる。記念日や友達との集まりにも良い選択肢。

 

ALEXANDER`S STEAKHOUSE
03-6264-5151
東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティーセンタービル 42F
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13200928/