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Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

セレブゲイと現地妻の関係

セレブゲイはよく出張に行く人達だ。既出のニューヨーク在住SさんもFacebookの投稿がほぼ出張で何処に行った、何を見たという事ばかりの出張族。スターアライアンスに搭乗すると必ずアップグレードされるという程の上顧客のようだ。そして出張先、特にアジアと欧州に出張に行く時、各都市の男達に事前に連絡を取るという。

 

Sさんはその白人風の外見からは意外なアジア人男子専門。色が若干黒くて、東南アジアな雰囲気な男の子が好みなのだとか。一年に一度東南アジアを旅行する際には、行く先々にSさんとディナーとベッドを共にする相手がいる。中でもお気に入りはベトナムサイゴンの現地妻。外資系企業で勤務する30代のベトナム人男性は、英語も堪能なのだとか。Sさんの胸キュンを誘うのは、あまりゲイ慣れしていない奥手の黒髪アジア人。そのベトナム人は、Sさんが年一回の訪問をする際にスタンバイしており、夜を共にする所謂、現地妻である。

 

僕はとあるオランダ人男性の東京現地妻だった。シンガポール在住のオランダ人M氏は欧州系銀行シンガポール支社の副社長。毎回来日で東京に来る際にペニンシュラ東京に宿泊していた彼と新橋で待ち合わせては、高い寿司を奢ってもらい、近況を話し合っては、彼のホテルで一緒に寝ていた。それから数回、彼の来日に合わせて会っては一緒に寝るという事が年間の恒例行事となり、秋の出張が固定化すると、M氏から連絡があって一緒に寝るたびに、ああ、今年もあと僅かだなと思わされたのであった。

 

そんなM氏にも世界各都市に現地妻がいる。S氏にも言える事だが、2人に共通している事は、1) 男を掘るタチのポジションであること、2) 身長が高く筋肉量も多い、3) 頻繁に出張をするエグゼクティブ層であること、要するに持っている男達なのだ。そのような少数の男達に、複数のウケ達が掘られるために、列を成す、ピラミッド型構造となっている。ゲイ市場については、殊に美醜が優先条件となりやすいため、身体的優位性を元に市場のピラミッド構造が形成される。

 

僕も彼等のウェイティングリストの1人に過ぎない。自分が忙しくて彼と会えないのであれば、直ぐに代わりの候補者が、彼等のベッドの空きに滑り込む。僕が現地妻を卒業したのは、結局彼等は彼氏では無いので、家族や彼氏との行事、年末年始の行事などがもちろん優先され、最終的にはまた1人になる。より平たく言うと、大事な時には側には居ないのだ(当たり前だ)。結局は手っ取り早い擬似彼氏状態を数時間味わって、あとはまた独身ゲイ市場に放り出される。これの繰り返し。

 

一部のセレブゲイ(イケメンヤリチン)がピラミッドの上位に位置する構造は、僕等がデカイものと筋肉には抗えないのと同様、変える事は不可能である。しかしながら僕等がもう少し市場に現実感を持って相手を探していれば、ウェイティングリストで待つだけの無駄な時間を過ごすことは減って行くはずだ。

 

セレブゲイ達が何も僕らを無下に扱っているわけではなく、寧ろ彼等と共有する時間は非常に楽しい。しかしそれは彼等が旅をしているほんの数時間、数十時間の間の時限付きの関係だ。だからこそ綺麗な部分だけしか見ずに済み、セックスと寿司を食べ、欲求を満たせば良いと考える。しかし本当に欲しいものは、気にかけられたり、気にかけたりという愛情の有る関係だろう。それは時間をかけて一緒にいる時間を蓄積しないと形成されないもの。

 

M氏やSさんと寝る事にもはや興味はない。一緒にご飯を食べて話すのは楽しいけれど、愛を求めるために自分は現地妻を卒業した。ハマのメリーのように、いつ戻るか分からないアメリカ人を港で待ち続けるなんて事をやってるうちに50代のジジイになった… なんて事はあってはならない。結局僕等の意識の持ちようなんだと思う。


(本日の一軒)
中国薬膳料理 星福 銀座

 

銀座の薬膳中華料理店。落ち着いた店内は年齢層が高いリピート客でいつも賑わう。薬膳スープを始め、ランチのメイン食材のクオリティも高く、味付けはあっさり目で非常に洗練されている。一品料理も充実しており、焼きそばやサンラータンなどの中華定番メニューも少し凝った食材とあっさり上品な味付けが好感度高い。

 

中国薬膳料理 星福
03-3289-4245
東京都中央区銀座6-9-9 かねまつビル 6F
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13000574/