Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

冷静と強欲の間

証券会社で勤務し始めて5年程度になる。ニートへの憧れを常に保ちつつ、日々朝07:00くらいから夜中まで働く日々は、慣れるまで正直時間がかかった。とは言え、今でも直ぐに辞めてニートになりたいという夢を抱き続けている。周囲のエリート人間に疲れ1社目を直ぐにドロップアウトした後、比較的緩く働ける今の会社へと転職した。周囲の同僚の8割が非日本人という面白い職場で、いつの間にか僕がゲイであることも周囲に指摘され公開され、日本支社長もそれを知っているというオープンな職場である事は、自分にとっては非常に幸運な事である。

 

証券会社は大体毎朝07:30から朝会が開かれるが、そこで目にするトレーダーの傲慢さに辟易する毎日だ。ウォール街の伝説トレーダーと呼ばれ、リタイアメントまでの間時間を持て余し、うちの会社に去年入社したRobin(仮名)は、朝会のテーブルで頬張るマフィンの食べ方と、それを流し込むコーヒーの飲み方が、どう見ても悪魔にしか見えない。白人至上主義の金融世界で、彼等の奴隷としてのポジションから這い上がるには、レポートを書いて投資家から認められるしかない。

 

強欲を詰め込んで大きく出た彼の腹は、踏ん反り返って座るハーマンミラーの椅子の上で大きく隆起し、悪魔のような彼の顔は、アナリストのプレゼンに皮肉を交えてツッコミを入れる度に大きくシワを作る。Robinを含めて今の会社にいるマネジメントは既に50代。過去のバブルも経験し、タフなメンタルと狡猾な政治力で億単位の給料を稼ぎ出して来た。しかしながら金融世界がテクノロジーにより一部置き換えられつつある中、彼等のような生活が今後5年間も継続するかは疑問である。特にRobinのようなトレーディング業務は既に一部が人工知能をベースにしたアルゴリズムトレーディングに代替されており、人間が介する割合も減少し始めている。彼の中学生の娘を先日オフィスで見かけたが、彼女が大学に行く頃、Robinの仕事はまだあるだろうか。

 

彼等の強欲さに辟易しながらも、一応好きではある会社分析をやりながら、関係会社との利害も考えつつ業務をやるのは正直疲れる。他の同僚はというと毎月給料のキャッシュインでいろんな疑問をやり過ごしながら過ごしている(と思う)。子供がどこのインターナショナルスクールに入っただとか、次の休暇はハワイでどこのホテルに泊まるだとか、決まり切った話題の中で、今日もエクセルの数字を前に顧客に突っ込まれながら、会社を勧める。6年前のように地震が起これば、何かしらの行動を起こせるようになるだろうか。そんな疑問をスタバのコーヒーで流し込み、今日もエクセルを叩く。

 

(本日の一件)
たまさか 西麻布
落ち着いた個室で戴く季節の食材を使った懐石料理が新鮮に感じる。和食は店の雰囲気や値段で敷居は高いと思っていたが、ここはお店の方もフレンドリーで僕のような新参者にもやさしいお店。

 

たまさか 西麻布
03-5485-6690
東京都港区西麻布2-21-11
https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13004801/

 

ゲイとしての人種指向性

ロンドンやニューヨークでゲイアプリを開いてその日の男探しをしている最中で自然と気付いていたことがあるが、ロンドンとニューヨークではゲイメンバーのプロファイルに "Only white and Latino, please"と平気で言っている人を結構な確率で見受ける。欧州も北に行く程、white onlyの確率が上がると感じる。北欧では人口対比で白人以外の比率が少ないと言うのも有るが、コペンハーゲンでのアプリはほぼカスリもせず、やっと会うことが出来たJohanは中国留学の経験があるユニークなバックグラウンドの持ち主だった。ロンドンでは地元の白人も認める、人種マイノリティにとっては最も相手探しに苦労をする市場である。トランプ米大統領就任後の雰囲気でこんな話題は愚かだと思うが、ゲイ特有の美的センスから来る無意識下の人種趣向性が有るのは否めない。 

 

中国では白人男性を巡って中国人女性が競争を繰り広げる市場も一部にあるようだが、当の白人男性にとってはそこでの関係に愛を感じない事があるという。とある白人男性によるブログでの体験談吐露では、「彼女らは欧州や北米での生活や国内に違った文化に興味があるだけで、僕らを決して愛している訳じゃないんだよ」と有ったが、それも間違いではないだろう。

 

僕もこれまで数年間、日本人以外の男性に魅かれる/興味を持つ傾向があったが、それは白人男性の筋肉量の多い大腿筋を見ながら股間にぶら下がる太い肉棒を見るのが良かった、だとか、白い上腕二頭筋をつかむのが良かっただとか、フィジカルな事が理由だったと思う。ゲイ友に「ヒデは外専?」と今でも聞かれることは有るのだが、本当はそうではないと思う。傾向としては有るが、人種に関わらず綺麗な人が好きだし、大腿筋を横目にぶら下がる肉棒を眺めるのも好きだ。

 

しかしそれでも白人や黒人、中華系アメリカ人や欧州人に魅かれるのは、上述の中国人女性と似た感情もあるのは事実だろう。日本社会にフィットできない不適合者としての遣りきれない感情をどこかで共有して、日本社会を外から見るだけで良いというスタンスを、彼等といる事である程度共有できるからだ。簡単に言えば不適合者の逃げ場。相手にしている彼等にとってみれば良い迷惑であろう。しかしながら、残念な事に、そこまで外国語が堪能でもないし、中途半端な海外経験しか無いので、その先のもっと深い所で繋がるという事は残念ながら出来なかった。

 

「自分は海外派だから」等という言い訳を言う気は全く無い。本当にそうであれば、今頃東京でダラダラしていないからだ。前職でも感じた事だが、スマートな人は相手が何処の国だろうがどんなバックグラウンドだろうが、柔軟で相手のことを聞くと言う姿勢を忘れない。そう言う人は、普通に感じがいいし、外資系の会社でマネージメントになる重要な資質を持っている。それはゲイ友にも言える。英語も堪能で外国人の友達も多いKは、誰に対しても感じがいい。自分を輸出するにあたって、単に少しくらい英語が話せて海外ドラマを見た所、結局は文化の違いも超えられないし、数回のセックスフレンドで終わってしまうだろう。白人が好きなゲイ友は、太いチンポがいい!と素直に宣うが、太い肉棒を感じた所で愛には繋がらないし、そもそもアジア人のケツ穴にフィットしていないと言うフィジカルな問題もあるのだ。

 

ぱっと見、普段見慣れないものに興味を持って足を突っ込んだ、日本ゲイの外人市場。その中で素直に良いなと思える友人も数人出来たし、彼等とは今後も繋がっていきたいと思う。しかし白い(または黒い)ぶら下がった肉棒のために、時間とお金を使う事はもう無いだろう。ただし、人種問わず繋がっていけるのが、ゲイのいい所でも有るし、面白い人であれば友達になりたいと言うスタンスは今後も変わらない。対象には勿論日本人を含まれている事は、言うまでも無い。

 

(本日の一件)
Day and Night 恵比寿
近所のサンドイッチで有名なダイナー。朝食をとる事ができる、この辺では珍しいvenueである。Burger Maniaにいらっしゃった気さくな店長さんと愛想がないレディーガガ似の姉ちゃんという変わったコンビで回している落ち着いたお店。サンド以外のメニューも美味しそう。

 

デイアンドナイト
03-5422-6645
東京都渋谷区恵比寿2-39-5
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13189768/

 

セックスコモディティ化の果てに在るもの

先日会社のセールスの先輩と話していた時に、ふと家で仕事をしているかという話になった。
「実はさ、俺家にパソコンないんだよね」「えっ、じゃどうやって抜いてるんですか?」
「いや、実物呼ぶか、スマホでやってるよ、笑。でも最近は、セクフレでもそれなりに食事して話も楽しめる子が良いんだよね。デリバリーは本当に、デリバリー!って感じでさ、上下運動にしか思えなくなって」

 

客観的に会話を見返してみると、自分でもどんな会社だよ、と思うし、自分の民度の低さが現れていて若干凹むが、仕方がない。仲が良い先輩なのでまあ良いだろう。しかし、会社でも有名なヤリチンのYさんでも、上下運動はもう嫌なのか、と。先日会ったゲイ友は、友達との待ち合わせまで2時間くらい時間が有ったので、アプリで3P相手を招集し、見ず知らずの男達と3Pをしたそうだ。嘘か本当か分からない話だが、スマホによりセックスがコモディティ化してしまった、と感じるのは僕だけだろうか。

 

一方で、会社の先輩のように、上下運動以上の付加価値を求めている御仁がいるのも事実である。そもそも、セクフレがここまで汎用化し手に入り易くなる以前は、一連のプロセスが有って、挿入へと展開していたはずだ。

 

また、現在よりも従来は風俗へのアクセスもハードルは低かったのではなかろうか。これは人類文明開花と共に在った風俗業界の歴史を紐解く必要があろうが、スマホの普及は、男女間の性交に限って言えば、ここのスマホバイスまたはPCデバイスと個人間とのやり取りに限定され、「風俗若干後ろめたい」と面倒臭い感情を抱く恐らく多数派と思われるユーザー層を取り込むことに成功したのだろうか。

 

ゲイについて言うと、ゲイ出会いのスマホアプリは、ゲイメンバーのオンラインでのプロファイルの明確化、市場の流動性向上に資したが、一方で市場平均層のマッチング不消化を大きな問題として産んだ。既出のゲイ友のように、コンビニに行くように3P相手が見つかる程、僕の市場価値は高く無いだろう。しかし、ゲイ市場でのセックスのコモディティ化は目に余るものがある。三島由紀夫にもセクフレが居たらしいし、こういう簡単な性交、今に始まった事ではないが、男女間の恋愛感情ですら曖昧になってきている昨今(バイセクシャルが欧米ではぼちぼち見られるようになってきた状況下)、愛情も抱ける、普通に生活できるよ、というロールモデルがもっと出てきてくれることを願うばかりだ。今のような上下運動の繰り返しは正直もう充分である。やる事も全て想定できるし、もうエクササイズのようにしか見えなくなってきた。

 

キス(すらない事もしばしば)→勃起→ズボンをずらす→硬い肉棒を咥える→キス(無い場合もあり)→乳首をまさぐる→挿入される→上下運動→相手がいく→自分がいく

 

自分について言えば、愛情を抱ける相手をあと10年の間に見つけることが出来るのだろうか。僕ももう若くはないし、最近人生に生きる意味を正直見出せなくなっている。しかしオープン化した社会はそこに在り続けるし、今後セクシャリティの後退が進む事は、経済上のメリットを考えても、可能性としてはそこまで高くないのでは、と僕は考えている。3月に長い休暇を頂くことにした。これまでとは異なる場所で暫くゆっくりして筋トレをしながら、40までのプランを練り直そうと思う。

 

(本日の一軒)
アラスカ 中目黒


中目黒と池尻の間の目黒区東山にあるヴィーガンカフェ。食材の選別からしっかりやっていて、お食事の内容も季節で変わる、しっかり仕事系カフェ。ヴィーガンでなくとも、しっかり野菜摂りたい時に訪れるお店。玄米派には嬉しい一軒である。

 

アラスカ
03-6425-7399
東京都目黒区東山2-5-7
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131705/13050658/

 

 

 

村社会との境界線 - 東京都 新宿

訪日外国人観光客が2,000万人を突破する見通しで、2013年ビザ緩和以降の東南アジア、中国からの外客数はうなぎ登りで増加しているようだ。一時期話題にもなった、中国からの訪日観光客による「爆買い」も沈静化し、消費行動には一旦の落ち着きが見られているものの、2020年東京オリンピックに向けて、公共投資と共に、外国人観光客が増加傾向となるのは、現状の株式市場では既定路線として見られている。

 

外国人観光客のせいではないが、新宿は相変わらずのカオスである。先日実家の両親が都内でホテルを予約しようとしたが、新宿近辺の中価格帯ホテルはほぼ満室だったという。

 

僕は新宿が非常に嫌いだ。田舎モンのてめーに言われたかねーよ、という東京都の東部の方々、申し訳ない。しかしながら、どういう事だろうか。新宿は限りなく「地方」を身近に感じる場所である。それは、観光客が多い地区である事、都内でも、都外からの流入が多い事、などが関係しているのであろうか。

 

僕の理解では、新宿は日本の中の「境界」だと思う。地方と東京都23区を区切る境界だ。一方、地方都市は、僕にとっての「村」である。偶然に新卒で東京で仕事をする事になり、偶然に東京都の居住者となることになったが、東京に来た事の本当の目的は、自分の「村」からの離脱だったんだろう、と後付けの結論として感じている。

 

特に僕のようなゲイにとって、地方都市は牢獄に等しい。基本的に同じ都市内に出会いは無い。政令指定都市であるのに、先日帰省した時にアプリを開いて見たが、最も近いゲイは市内から最低1.5マイル離れていた。(東京で開いても基本的に安否確認ツールに成り下がっているので、あまり意味は無いが…)。また、人間関係も必要以上に近い、と思うし、男尊女卑の考え方が未だに若年層の中に生きている。そんな至近距離のコミュニティの中で、いい年をして独身で居続けることで、半ば犯罪にも近い居心地の悪さを感じざるを得ないのである。

 

そんな地方都市は、江戸時代近世の、五人組制度から抜け出せていない「村」社会だ。東京はそんな村社会から離脱できる唯一の場所だと思う。東京でも世田谷等、コミュニティ内の結び付きが強い地区はあるものの、価値観自体は地方とは異なる。「女性だからお見合い相手でも結婚しろ」だとか、 「男は台所には立たない」だとかいう暴論は存在しないだろう。地方の僕達の両親くらいの年代では、未だにこんな事を言い出す人達は、平気で存在している。

 

新宿にいると、そんな「村」である実家を含めた地方を限りなく身近に感じてしまう。それは外部からの流入者や流れ者も受け入れる懐の広い、何でも飲み込んでしまう新宿という街の良い所だ。しかしながら、新宿の街を歩く事で、これまで遠ざけていた地方をこれまでもなく身近に感じ、ノスタルジーと嫌悪感の入り混じった複雑な心境になってしまうのだ。その一方で、僕は、何となく澄ました顔をし、希薄な人間関係の中で日常生活を送れる港区の生活に満足している。港区出身の方にとっての感じ方とは大きく異なるはずで、この感じ方は一部の田舎者が感じる事として、鼻で笑って頂ければ有り難い。

 

僕は今後も東京都の居住者で有り続け、実家の都市に定住することはないと思う。それは仕事というフィジカルな原因でもあるし、価値観の分断も原因でもある。そんな中東京で自分の事を受け入れてくれ、または存在を見逃してくれている周囲の同僚や友人達には感謝している。僕は生まれ育った都市を放棄する選択をしたし、今後の超高齢化の中で地方創生を云々と議論する知能は持ち合わせていない。そんな中、僕は今後も東京の中で漂流し続けて、何処かに流れ着くのだろう、と漠然と感じながら夜中までExcelをたたき続けている…

 

(本日の一軒)
おそばの甲賀 乃木坂


西麻布の蕎麦屋ジモティ蕎麦屋としての扱いなのか、常連客が多い。静かな空間で鴨南蛮蕎麦を味わう至福が何とも…小料理も充実しており、卵焼き、サラダ的な居酒屋小皿も有るのが嬉しい。ふらっと入れる貴重な西麻布の老舗。

 

おそばの甲賀
050-5591-0325
東京都港区西麻布2-14-5
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13047594/

 

預貯金と筋肉

ゲイにとっての筋トレは預貯金よりも心強い存在価値を担保する必須項目だ。随分前にゲイの先輩が「筋トレはゲイの嗜み」だと宣ったが、僕は「筋肉はゲイのプライド、存在価値を担保する有形固定資産」と名付けたい。出会いの確率が増え、友達からも一目置かれる事で、プライドを支える重要な柱となる。一時期、僕は「エリートゲイ」や「セレブゲイ」と名打ったが、資産や地位があったところで、結局は若いGay Prostituteの餌食になり、金を持っていかれるだけだ。という事で、ゲイ市場のピラミッドに君臨するのは、「若い、筋力、外見」という要素が必要になると思う(って至極当たり前?)。

 

ゲイは非常に欲張りな生き物なので、資産があったところで満足はしない。外見も良いと言われたいし、モテているとも言われたい、良い仕事をしていると言われたい…男女問わずこれは同じだろうが、ゲイでは(特にNYCやロンドンなどの都市)顕著に現れる現象でもあろう。そう考えると、我々のライフスタイルは、生殖行動もせず、後世繁栄にも何ら貢献しないにも拘らず、非常に高コストなものだ。

 

しかしながら、考えてみてほしい。服飾産業、ホテル産業、旅行産業、不動産産業の方々は、ゲイセグメントをもう少し真剣にターゲット層として取り込むべきだと思う。可処分所得もあり、育児もしないので有れば、こんなに格好な消費ターゲットはいないだろう。ちょっと高いけれど、デザインには小煩いゲイの御仁は、通常のカップルが家具に使うお金の一桁上を行ってもおかしくない。旅行に行けば、みんなほぼ一般人なのに、高いホテルに泊まらないと満足しないし、デザインもオシャレでないと見向きもされない。

 

これはパートナーを求める上でも同じだろうし、「お互いを高める」というプロファイルでよく見かける自己紹介文にもそれが現れていると思う。しかしお互いが加齢するにつれて、それらの魅力も薄れて行くはずだ。この様な考え方は果たして今後もワークし続けるのだろうか。筋トレをしても自らの外見の衰えを補填をできないくらいに年をとった時が、ゲイの寿命だと、個人的には感じる。それはいくら金融資産、不動産があったところで、補填できるものではない。

 

NYのセレブゲイ達がやっている様に、自分もボトックス注射を5年後には打っているのだろうか。髪が薄くなっても、愛おしいと思える様な愛を多くのゲイ構成員が感じずに、一部の妄想を抱き続けている現市場が今後も継続すれば、お互いを傷付け、排除する様な世界になってしまうのだろうか。ストレートの男子が、グラビアアイドルや爆乳の姉ちゃんでこっそり抜いていても、現実の小煩い嫁と向き合えているのは、そこに家族という現実が有るからである。

 

以前は誰かと出会っても、「思っているのとは違う」と思っていたが、自分の市場感ってこんな感じだよね、と目の前の現実を認めて、身の丈の恋愛観を醸成していく事が重要だと思う。マッチョなGoGoBoyの様なゲイも結構だが、結局の所僕にとっての現実ではない。預貯金も結局は枯渇する時期が必ず訪れる。外見の手入れも、自分の庭の雑草を取る様なもので大事だが、それ以上に失ってはいけないのは、友情であれ愛情であれ、居てくれたり、気にかけたりしてくれる人への思い遣りや感謝なんだと思う。

 

そんなのできてねーのテメーだけだろ、と言われても仕方ない。ゲイ友と会うと、「アプリで会ったとんでもない人体験談」を聞かされるが、自分がそう話されていると想像するとやりきれない。今年はゲイ同士のディスリスペクトは、なるべく封印しようと思う。

 

(本日の一軒)
ルソイ 目黒

 

東京で一番美味しいカレー屋どこ?と聞かれると、適当にここでは?と答えていたが、あながち間違いでもないような気がしてきた。目黒にあるカレー屋で、怪しいインド人オーナーがフロアを仕切る、東京のカレー有名店。自分はここのダル(豆カレー)が一番好きだ。八重洲や銀座にもオススメはあるが、食べ易く、且つインドっぽいカレー屋はやはりここでは無いだろうか。

 

ルソイ
03-5487-5602
東京都目黒区下目黒1-3-28 サンウッド目黒 2F
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131601/13004816/

 

 

お金で愛を買う - case3 ヒモのバンドマン

30代前半から自分のどうしようもない底辺な人間性を省ずに、お金で何とか関係を繋ぎ留めようと必死になっていた自分。様々な言い訳を続けては、お金で愛を買う行為を正当化してきた。今回は一応これまでの『お金で愛を買う』ケースの最終回。ヒモのバンドマンである。

 

最近、港区に引越しをした。港区に戻った、と言うのが正確である。これまでは会社から30分以上離れた中野区に居住し、通勤をしていた。僕の会社では毎朝07:30に開催される朝会に出る義務があり、毎日6時前に起床しては中野から通勤する日々を2年半以上続けていた。夜も遅い時があると正直疲れる。よく持ち堪えた、と言うのが正直な所だ。元々居住していた港区から中野区に引越した理由は、ヒモのバンドマンと同居するためであった。

 

2年半前の事で、やり取りの詳細を大脳が忘却させてしまったため(恐らくどこか大脳の隅に追いやられてしまったようだ)、会話などの内容は書き出してみたが正直面白くなるような代物では無かった。なので箇条書きの結論から言うと、

- 当初そこまで僕の事を好きでは無かったバンドマンのYがいた。ゲイ友の誕生日会で会って、かっこいいなと思っていたがタイプでは無かった


- Yには実は5年ほど同居していたスポンサーがいて町田で同棲をしていた。最近その相方に愛想を尽かされ、部屋を出て行けと言われていた、が、お金も無いので住むあてがない


- という電話を突然僕にかけてきた。「他に頼れる人が居ない」という常套文句付き。「LINEで電話できそうな人を見てたんだけど他に思いつかなくて…」


- 横浜デートしたり、友人の家でご飯を食べたりしているうちに、僕が好きになった。「一緒に住む?」と僕が提案をする、ちょうど引っ越す所だったし


- 僕は同棲できたら、と思って居た。Yは僕のことはタイプでは無かったようだが、住居は魅力的。なるべく間取りが2LDKの住居を押してくる。二人で物件など内覧に行き、中野区の2LDKで決定となった


- 当初からそこまで僕の事を好きになれなかったY。町田に呼び出され、「やっぱり一緒に住めない」と切り出される。泣きながら小田急線で新宿まで帰京。まあ当たり前だよね。というか、知り合ってそんなに知らない相手と同棲すんなよ…


- しかし中野の物件は会社名義の法人契約。契約は既にDoneとなり、後は引越しを待つばかり。僕は元麻布から中野へと引越しをした


- そこから2年半くらい経ち、もうええやろ、という事で古巣の港区にカムバックした
と言うのが一連の流れ。

 

結局一緒には住めないとYに告白され泣きながら小田急線に乗った自分。いや、これは間違いなく恋愛発達障害の症状だろう。そもそも物事を進めるには、順序が有るのであって、それをすっ飛ばして、何かを達成する事は無理なのだ。それなのに、一緒に住めば何か楽しい事が有るとでも思ったのだろうか。毎日挿入されて楽しいとでも思ったのだろうか。

 

同棲はそんなに甘いものでは無いだろう。ろくに人と付き合ってこなかった自分は、単に同棲という事に対する勝手な妄想を抱いて居て、Yと物件を決める過程が楽しかったに過ぎない。そこから先の二人の間の習慣の違いや日々のストレスを解消する術は何も知らない。レベル1の勇者が、いきなりラスボスを相手にするようなものだ。

 

しかし、相手に無理だと告げられても、一度与えられた快楽物質を切らすと禁断症状のようになり、相手を何とか繋ぎとめようと必死になってはYを引きとめようとしていた。そんなことをしても何も変わらないのに…

 

自分がその後とった行動は、そんな相手を繋ぎとめようとするくだらない努力の連続。「何か自分の事で気に入らない事があれば好きになってもらうように努力する!本当は一緒に居たいんだ!」という内容のメールを送った記憶がある。恐らく内容は恥ずかし過ぎて、忘却されてしまったのだろうが、このような内容は全くもって恋愛を理解して居ない輩のとる行動ではないか。

 

しかし愛を物件で釣ろうとして居た僕は余りにも愚かだった。これはYのせいではなく、寂しさに勝てなかった自分の問題。これ以前には外房の米国人からもヒモ的な要素を感じ取って居たにもかかわらず、何も学習しようとしなかった自分の問題であった。

 

バンドマンYと同棲をするためにかけた金額は幾らであっただろうか。

 

住居礼金 16万円
仲介手数料 16万円
引越費用 4万円
新調家電 20万円
羽毛布団(ダブルサイズ…) 10万円

 

ざっくり65万円くらいか。厳密なコストは、Yが使うはずのもので、自分が費用を負担したもの、結局使うことはなかったもの、だから羽毛布団くらいだろう。引越しも半分は自分の意思だから、Yに引越しをさせられた、と結論付けるのは誤りだ。数十万の引越し関連費用がかかったため、愛をお金で買うシリーズでは最も高額で重症なケースだと勝手に思い込んでいたが、整理してみるとそこまでではなかった。

 

引越しをして以降は、2週間ほど夜中も目を覚ますような事が頻発し、振られた後遺症は思いの外長引いた。しかしながら、Yからはたまにライブのお知らせが来たり、デビューのお知らせが来たりと、その無神経ぶりには驚いた。どのツラを下げて彼のライブに来いと言うのだろうか。それでもYは、今日も愛だの恋だのという歌を歌っている(と思われる)。いや先ずは礼金か仲介手数料の半分支払えよ… ちゃんと働けよ…

 

一見真面目に見えて、相手に取り入られると嘘のように物件を決めたり、京都旅行をタダでアレンジしてしまう。どういう症状か診断名は後日専門家に委ねるが、金を積んだところで愛は得られない。幾ら勉強や仕事が出来たところで、Yのような世渡りの上手いヒモに隙を見せてしまう。そういう意味でYは自分の無形資産の有効活用に長けている、と言えるだろう。若さと自分の外見、ペニスを以ってして、最大限の利益を得る。町田でヒモを5年間、その前も杉並でヒモを数年、東京来てからどれだけヒモ生活をしてきたのだろうか。専門職としてヒモを認定しても良いくらいだ。

 

(愛の購入履歴 - まとめ)

愛をお金で買う、時系列順にその購入履歴を並び替えると、

- 2012年9月: 外房の米国人、支払総額15万円程度
- 2014年9月: ヒモのバンドマン、支払総額65万円、実損額10万円
- 2016年11月: 広尾のマッサージ師、総回数2回、支払総額25,000円

 

外房の米国人Kは今日も千葉の田んぼでどこかの男とキスをしているだろう。ヒモのバンドマンはたまにSNSで見かける、愛を歌いながら今日もヒモ生活を続けているのだろうか。ほぼ同い年だったY、40歳になっても取り入る相手を見つけることが出来るのだろうか。彼のヒモ術は若さが競争源な筈で、今後はその術にも陰りが出てくるのだろうか… マッサージ師のSさん、お金を支払う事で切り取られた射精と挿入を行う事を、当分控えることをここに誓います!(選手宣誓風)

 

という事で、外房の米国人が支払総額では最大のケースとして認定。愛の購入履歴で最大ケースとして今後も僕の中で生きることになる。

 

2016年も終わろうとしている。惨めで未熟な自分は直ぐには変わらないが、このブログを書くことで、自分のおかしな体験も整理され、そこでの問題点を冷静に見つめ直す良い機会にもなっている。果たして来年はどのような愛の購入未遂が出てくるのだろうか。金銭授受を行わずとも、今後はそのような状況を冷静に見極められる余裕が少しは自分にも出来たと思う。

 

(本日の一軒)


Alexander's Stakehouse 汐留

汐留シティーセンター高層階レストランのうち、最近オープンしたカリフォルニアのステーキハウス。USから空輸したプライムリブを使っていて、肉の質は良い。プライムリブだとミディアムよりも若干しっかり目にお願いしないと、血が滴る肉が出てきて日本人びっくり!という事に。サイドメニュー含めて全体的な食事のクオリティは高い。ランチも3000円〜と値段は高めだが、展望料金含めればまあ理解できる。記念日や友達との集まりにも良い選択肢。

 

ALEXANDER`S STEAKHOUSE
03-6264-5151
東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティーセンタービル 42F
https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13200928/

お金で愛を買う(番外編) - 在韓の東欧人 (裁定取引)

2012年の夏、日本と韓国の間では、日本海の領土問題に関して紛争へと発展しつつある緊張した関係が続いていた。そんな領土問題で緊張しまくっている雰囲気の真っ只中、夏休みを使って自分はソウルへと飛び立っていた。目的は一つ: ソウル近郊に住むポーランド人Dに会うためである。身長が高く清潔感の有る印象のDは、正直僕のタイプであった。

 

元々東京に留学経験があるDは年に数回来日しているようで、僕がちょうど彼をアプリで見つけたのも、Dが東京での学会に出席するための来日時。Jack'dで日々の他愛のない事をお互いに徒然と語り出すうちに、会えたらいいね、と言う話の流れに。7月も半ばに差し掛かり、夏に予定も特段なかった僕は、「ソウルで会わない?」と提案してみた。彼も半ば好奇心で乗り気だったようで、「週末一緒に過ごそう」という話に。

 

東京にいた所でDのような水準の男と会える(またヤレる)可能性は殆ど無い。日本人が好きだと言う白人の性向はあまり分析したことはないのだが、日本人は他国のアジア人ゲイと比べると比較的大人しい事が良いのだろうか。新宿二丁目も一応規模としてはアジア最大級と言うし、ゲイ文化の浸透度合いとしては、東京は先進国なのかもしれない。そういう意味で、初過ぎないゲイと会いたいという事なのだろうか。

 

しかしながら、その時は僕にとって初めての訪韓。もちろん言葉も分からないし、政治的緊張の中訪韓すると言うのは無謀でも有る。東京から韓国まで約1,100km程度。フライト時間は2時間半。「福岡と同距離と考えれば、まあ悪くはないか」都合のいい言い訳を絞り出し、東欧人Dに会いに訪韓することにした。

 

結論として、このような行動は、国内市場で基準値に合わせるための大した努力もせずに、海外市場にプレミアムを支払ってセックスをしに行く、という事以外の何者でもない。某女史もフランスでの結婚で、日本以外の市場を求めて正解だったという主張をされているが、ストレートに解釈すると「負け犬、挿入求めて三千里」とでも読めるのでは無いだろうか。

 

しかし、狭い市場で卑屈になり続けては腐るばかり。一層の事、休暇を兼ねて出会いがあれば、それはそれで儲け物。考えるよりも行動した方が良いに決まっている。とは言うものの、初対面の東欧人と週末一緒に2日間昼夜を共に過ごす、と言うのは、今考えてみると途轍もなく無謀である。セックスと挿入に餓えていた若気の至り、とでも処理しておこう。

 

パークハイアットソウルはソウルの江南区という所に在って、周辺はビジネス地区や狎鴎亭といったおしゃれなエリアにも近接している。東京で言えば、港区というポジションだろうか。昼過ぎにチェックインを済ませた僕は最上階のロビーフロアでDと待ち合わせをしていた。時間になって現れた男性は背が高い白いTシャツ姿の白人男性。はにかんだ笑顔で、お互いに挨拶をした。"Hi, are you Hide? Nice to meet you"

 

ホテル内はプライベートな空間が保たれており、他の宿泊客とすれ違う事も殆ど無い。部屋で一通りの欲望を解消した二人は、ソウルの観光名所を回って歩く事にした。しかしながら、白人と一緒に歩くと東京以上にジロジロと見られる… 加えて、Dは、ホテルでも韓国の街中でも手を繋いで歩きたいのだという。何とも無理な話だ。しかし、セックスもかなり相性が良く、2日間一緒に過ごしても、特段違和感を感じなかった。

 

物凄く好きだ、という訳でも無かったし、ちょうど良い距離感で2日間を終える事が出来たのでは無いだろうか。別れ際に、「本気で韓国に残ってみないか」と打診されたが丁重に断っておいた。今思うと途轍もなく勿体無いことをしたと思うが、仕方がない。セックスもこれまでの人生で最も良かったセックスだったし、相性は良かったと思う。

 

東京では、アプリでも「お気に入り」に勝手に入れられることはあっても、そこからのコミュニケーションは何も始まる事はない。挿入求めて三千里でも良いではないか。目的は何であれ、そんなチマチマしたコミュニケーションをして東京でうだうだするよりも、自分の市場価値に向き合い、プレミアムを支払ってでも飛行機に乗り、ホテルを予約し、東欧でもロシアでも行ってしまえばよいのではないか(←完全に自分の好みと独断の地域選定…)。

 

需給合致する所に、何かしらの関係も生まれるし、N女史のようにフランスでの市場価値が相対的に高いのであれば、そこで結婚すれば良い。アムステルダムでもロンドンにも一定数のアジ専が居て、若干変わり者が多いものの、そういうセグメントを攻めるという方法も有るだろう。

 

そうやってグローバル市場も知れば、若干余裕を持って国内市場にも向き合えるのでは無いだろうか。とは言え、「筋トレ、短髪、アバクロ」はグローバルゲイ市場の共通項。モテやすいパッケージは結局は何処も一緒なのであった…

 

(本日の一軒)
Daylight Kitchen 渋谷

セルリアンタワー真裏のオーガニックフードカフェ。ランチの玄米プレート、紅茶のシフォンケーキがお気に入り。緑に囲まれてゆったりできる空間が渋谷では貴重だ。ベジタリアンフードも多く有り、デトックスにはちょうど良い渋谷のオアシス(ニシヤコーヒーが第一オアシスとすれば、ここは第二オアシスか)

 

デイライトキッチン
03-5728-4528
東京都渋谷区桜丘町23-18 ビジョナリーアーツ 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13113772/