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Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

ダウントンアビー S5の件

ダウントンアビーのシーズン5がネットフリックスでもやっとリリースされ、気になっていた続きをやっと観ることができた。シーズン5の舞台は1924年のイギリス。労働党が史上初めて政権を獲得し、マクドナルドが首相となった時期。女性の社会的地位向上意識の高まりや、貴族の社会的地位没落が徐々に顕在化してくる時代でもある。

 

ダウントンアビーの面白さは、社会的コモンセンスと人々の価値観の変遷を歴史的事象と共に観ることができる、という所に尽きると思う。コモンセンスとは非常に漠然とした概念であって、個々価値観の総体であると言えるが、その変化のスピードは非常にゆっくりとしたものである。当時イギリス社会コモンセンスの中で、驚きなのは以下の事項であった

 

(Downton Abby Top10 moment)

 https://youtu.be/9cyHiDzyDME

 

- 男女の婚前性交渉はタブー、特に貴族など上流社会の独身女性が婚前に男性と性交渉するなど以ての外


- 避妊処置もタブー: 薬局でそれらしき物を販売しているものの、女性が購入する事はタブー


- 結婚していないシングルマザーは恥: ダウントンアビー当主グランサム伯爵の次女レディー・イーディスは、恋人だったマイケル・グレッグソンと婚前性交渉に至ったが、相手のマイケルは旅行中のドイツで行方不明に。同時にイーディスの妊娠が発覚し、スイスにてお忍びで女児を出産する事に。周囲には自らが女児の母親だとは公開しないものの、ダウントンアビーで引き取り、シングルマザーとして娘のマリーゴールドを育てる事となる


- 当時もゲイはいたが、実際の同性間性交渉は犯罪: 現代のシンガポールやロシア、ポーランド等は、自分の知る限りでは、ゲイというステータス自体が犯罪のようだ。とは言え、社会的規範としてそうなっているだけで、実際は容認されている。戦前の当時もゲイはいるものの、相手を探す事は至難の技。ダウントンアビーの副執事トーマスはゲイだが、気に入った男性同僚をゲイだと誤解し夜這いしようと試みる。結局は誤解と分かり、逮捕される寸前まで行きそうになる…

 

女性の社会的地位の低さ、厳格に規定された各性別の役割、ゲイは病気・犯罪と同等とみなされる等、1924年のイギリスは現代の我々が生きるには非常に堅苦しい散々な時代であった。インターネットもないので、当然出会い系サービスなどは無い。階級間の分断により、出会える相手は限られている。人の流動性が著しく低い事で、自分の属するコミュニティが基本となる非常に狭い世界であったことが窺える。男女の結婚もある種、習慣の一部であり、性婚前交渉の原則的禁止が男女の婚姻をより促す役割を果たしていたとも言える。

 

ゲイに関して言えば、古代からその類の関係性は存在したものの、タブー視される事が普通であったようだ。ダウントンアビー副執事のトーマスは普通にイケメンだが、いかんせん相手がいない。ゲイバーも出会い系アプリも無いので、相手を探す事はほぼ不可能である。人の流動性が著しく低かった事で、その希少価値も高かったのではないか。

 

そのような近代と比較して、我々が生きる現代はスマートフォンにより人間個人の流動性が非常に高まったと同時に、価値の希薄化を招いた事も事実。特にスマートフォンの登場は我々のゲイコミュニティに対する認識を大きく変えたデバイスとなった。GPSをベースとしたアプリサービスによって、ゲイの位置特定が可能となり、コミュニティ内での構成員プロファイルに誰もがアクセスできるようになった。

 

ゲイの流動性が著しく高まった一方で同時に失ったものは、性行為の希少価値であろう。Grinderなどのどちらかというとセックス目当てのアプリでは、セックスの時間単位による切り売りが当たり前となり、フェラやバックセックスの希少価値を著しく下げてしまった。それと同時に、容姿による選別基準を著しく引き上げる結果となった事も確か。グローバルにゲイの筋肉信仰が加速している事は、欲望追求の顕在化がスマートフォンによって実現された結果であるとも言える。テクノロジーが発達する前の、ゲイの世界を俯瞰できない時代の方が、今のようなオープンさを享受できないにしても、よほど幸せだったかもしれない。

 

テクノロジーの変化は非常に早く、その進化に伴って私達の社会インフラも大きな変化を遂げている。一方で人々の価値観、社会的コモンセンスの変化の速度は漸進的なものだ。異質な物を目の当たりにしても、寛容さを忘れないグランサム伯爵のような態度は我々の現代人も見習うべき所はあるのではなかろうか。まあ貴族の地主やから余裕有るのは当たり前やねんけど…

 

婚前性交渉禁止、ゲイ犯罪とかマジやっとられんとダウントンアビー観ながら思っていたが、タップ一つでサクッとセクフレが見つかるのも何だか違和感。名前すら分からない相手とやっても、何だかなぁと感じる。1924年ダウントンアビーの時代に生きる人々が見たら驚くだろうが、我々にできる事はちゃんと性病検査をして、コンドームや避妊を地道にやっていくしかない… 結局セックスはアプリで簡単に手に入るようになり、または購入できるようになり、コモディティ化している事は確かである。って、やりまくってるのお前だけだろって…?否定できません。。了

 

(本日の一軒)
和牛焼肉 KIM

白金にある和牛専門の焼肉屋。お肉のクオリティが高く、ユッケでも無い生肉でも無い和牛ハンバーグに魅了される。コースのサイドも美味しく、ザガットサーベイ掲載の店とは納得。お店の方もフレンドリーで一人焼肉をする日も近いかも…

 

和牛焼肉 KIM
03-6450-4129
東京都港区白金2-2-2
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13110222/

ゲイお見合い

巷で既にメジャーとなった男女の結婚相談ビジネス。周囲にも利用している男女はそれなりに増えてきたと思うし、アラサーの女性にとっても一つのツールとなりつつあるようだ。昨年ひょんな事から、ゲイ専用のお見合いサービスをネットの検索広告で発見し、好奇心半分で利用してみることにした。

 

システムとしてが初期登録料10万円のほか、月額会員費用としておよそ10,000円程度の出費となるサービスである。サービスのおおよその流れは以下の通り。

 

⑴初回の登録で紹介所がある事務所に赴き、基本的な必要事項を入力する、⑵毎月テキストで紹介相手の自己紹介文と共に年齢、身長・体重などの基本的な情報がメールで送付されてくる、⑶会ってみるか、会わないかの希望をメールで返信する、⑷紹介所に赴き、ご対面、5分間話してお互いのフィードバックが合致すれば、その後お茶でも、という流れになっている。

 

ここで注目すべきは、実際に会うまで相手の容姿・顔がわからないこと、実際に会って話す時間は5分間であること、であろう。僕はこれまで4名の方とお会いさせて頂いたが、結果として、そのうち2名の方からは、5分後のフィードバックで、ごめんなさいコールを頂いてしまった。結局は視覚的好みから興味を覚えていくというスタンスはアプリの出会い系サービスと変わりはない。大きな声では言わないが、5分間で何がわかると言うのだろうか。しかしながら、顔形は重要な要素なので、話したとことで相手への興味関心が変わるわけではない。

 

結局重要な要素が容姿であるとすれば、ここでのプロセスもアプリとは何ら変わりはないのでは無いか。アプリでは仲介人がいない事で、好みとは外れた相手と会うと非常に気不味い雰囲気が流れる。無理をして1時間程度は一緒に時間を過ごさないといけない。僕は基本的にコミュ障だが、会社に取材に行ったりする事も多いので、差し障りのない話題で1時間乗り切る事はそこまで難しくはない。お見合いサービスではこのような違和感も、5分後のフィードバックでバッサリと切り落とすことができる。そう言う意味では時間の無駄にはならないし、効率的な出会い方なのだろう。

 

とは言うものの、連続してごめんなさいコールを頂くと、正直萎えてくるのも事実。現実が思うように上手くいかないことくらい仕事でもプライベートでも味わってきたが、アプリのように事前に有る程度スクリーニングしてくれても良いのかなと思う(そうなると結果としてアプリと同様の結果になって、最終的に出会いゼロになるストーリーに収斂するのだが…)。

 

男女の結婚相談のように、結婚や出産という目標がない事も、出会いに尻込みしてしまう大きな理由の一つだ。日常的にAnytime Fitnessに通い、Gold's Gymで週末はパーソナルトレーナーと重い鉄の塊を持ち上げても、まだ恋愛活動のリングには立てない。トレーナー並みの筋肉に増量しないと、アプリ上での差別化はほぼ不可能だからだ。ニューヨークに行ってアプリを開いた時の衝撃は半端ない。胸筋のボリュームも違うし、スタイルが違い過ぎる。しかし、その先に何があると言うのだろうか。

 

ゲイってこんなにコストがかかる生き物だったっけ…?ゲイカップルのサンプルが少ない僕からすると、パートナーシップなんて一部のイケメンゲイたちの特権としか思えない。ジムに通い、仕事もし、外見にも気を使い、性格も良いとか正直無理だ。そんなモンスター居るのだろうか…

 

仏道では「一生皆苦」という思想があるようで、乱暴に言ってしまうと、煩悩に支配された人間は常に苦悩に苛まれ、平穏な心には永遠になれないというもの。脳科学の論客には、「恋愛は脳が刺激を受け快楽物質と認識することから、依存状態に陥ってしまう」という主張もあるようだが、恋愛することで生きていると感じていた事は、結局のところ脳が刺激を受け快楽だと認識していたに過ぎない。

 

お見合いにしてもゲイアプリにしても、自分の煩悩を増幅させ、苦悩をもたらすものでしかない。男と何らかの関係を持つ次には、所有欲や相手を知りたい欲求が出てきて、その先の欲望の増幅はとどまることを知らない。好きになってくれない相手を好きになる、お金を払って挿入関係を繋ぎとめようとする、これらはそもそも恋でも何でもなく、脳が刺激を受けて快楽だと認識していた事に過ぎない。結果として身体も心もボロボロになり、痛い自分が残るだけだ。

 

仏教脳科学が良しとする他者との関係について、自分の学習では未だ結論には辿り着いていないのだが、煩悩に塗れた自分のライフスタイルを見直す良い機会になる可能性もあるだろう。他人と会うとパフォーマンスとして過激な発言を繰り返すうちに、煩悩を徹底的に追求しまくる業が刷り込まれてしまったが、結果としてこれが様々なトラブルや苦悩を産むことになっている事は事実。そこで残ったものは、愛を求めてもがいている、醜いアラフォーのゲイ男という事実。暫くは大人しく過ごして、脳刺激の抑制に努めたいと思う(いつまで続くことやら…)。仏門に入る事は未だ無いと思うが。了

 

(本日の一軒)
クリスプサラダワークス 六本木ヒルズ
King George 六本木ヒルズ

 

六ヒルではマストのヘルシースポット。King Georgeは当ブログでも以前に紹介した代官山の六ヒル店。クリスプサラダワークスは、自家製ハムも発色剤やその他添加物なし、ドレッシングもオリジナルで化学物質を徹底排除(多分)。炭水化物とタンパク質はキングジョージのターキーサンドで補充。最近の定番スタイルになりつつなる日常使いヘビロテの2店舗。

 

キング ジョー
03-3403-3537
東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズ ノースタワー 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13202628/

 

クリスプ サラダ ワークス 六本木ヒルズ
03-6721-1162
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズヒルサイド 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13191811/

 

性産業の転換点(妄想)

アルゼンチンでの男性ストリッパーパーティーの体験談をアラサー女性がブログで記載。アルゼンチン男のストリッパーが筋肉男でチンポがでかい?いや、そんなん知っとるがな、と。日本ではなかなか味わえない貴重な体験って、そんなん知っとるがな…巨根でオーガズムが得られると思うのなら、積極的に自身を輸出すべきだ。日本の婚活市場に興味が無く、マッチョで巨根のラテン男に跨りたいという願望を持って何が悪いのだろうか。

http://sekaishinbun.net/2016/03/18/hot-argentinian-stripper/ 世界新聞: 美男都市ブエノスアイレスでアラサー女男性ストリップを見てきた

 

男女の機会均等、平等化というのなら、「いやちょっくら歌舞伎町のアルゼンチン男性ストリップバー行ってくるわ」、「今夜?悪りぃ、エリカと新宿の白人もっこりお触りバーなんだ」、などというvenueが出来ても良いのでは無いかと感じる(ゲイでも入って良いのなら自分も週一で通いたい)。挿入という物理的な接触がない事や、そもそもちょっくら抜くという感覚が女性にも有るのかどうかゲイの自分はよく分からないが、既述のブログのような女性が居れば、一定のマーケットは有るだろう。

 

そういうサービスのローンチに向けてどのようなターゲット層が想定できるのだろうか。女性用風俗では普段あまり男性との接触も無い、ましてや白人さん?というような女性向けにクローズドイベントとして、アルゼンチンストリッパーやもっこりバーをやっても良いと思う。男性用でもそうだが、風俗ってそういう性サービスとは遠いポジションにいる人達のためのものでも有るし、これを機に海外に自分輸出!というきっかけになっても良いのでは無いか(なんて滅茶苦茶な動機付け…)。

(肉食系女子、世界男狩りの旅)
https://cakes.mu/posts/11761

 

しかしながら、白人ストリッパーの雇用にはある程度のコストがかかるし、東京に呼び寄せる事で彼等には相応のプレミアムを給与に乗せないと来てくれないだろう。デフレ脱却出来ていない日本で果たしてこのようなサービスが成り立つのだろうか。白人ではなく日本人マッチョ男を集めて、インバウンド向けサービスで高めの料金を設定しても良いかもしれないが、アジアの性産業では価格面でバンコクにかなうものはない。やはり東京でのサービスローンチは現実的ではないのだろうか…

 

今後インターネットが我々の生活に浸透していく中で、IoT(物のインターネット)、人工知能といった技術がより身近なものになる事は不可避な傾向と認識していて良いだろう。コールセンターのようなバックオフィスが人工知能に取って代わられる事は既に起こっているし、ロボティックスオートメーションによる様々な作業の自動化、Amazonによる無人化コンビニ、ハウステンボスにあるほぼロボットだけで運営している変なホテル、などなど。労働人口の減少を補うソリューションとしてこれら技術の台頭が期待されるが、一方で僕が属している金融業などでは、バックオフィスの自動化による雇用者の絶対数減少という負の側面も認識しておくべきだ。

 

このようなトレンドの中で、人間にしか出来ないこととは一体何なのだろうか。僕も未だ人工知能については初期の自習段階であるが、芸術、創造といった分野は今後も付加価値を認められ続けるし、僕が週末行っているような整体のような手技を必要とする職業、医療行為についても存続し続けるのではないか。またVR(バーチャルリアリティ)によってより生に近い性行為は体験できる可能性も出てきている。インターネットによりTSUTAYAでモジモジしながらエロビデオを借りる必要は無くなったし、ゲイビデオもダウンロードでほぼ揃うようになっている。特に海外のゲイ向けエロコンテンツはここ数年で大きなクオリティの進化を遂げたと感じる。とは言え、生身の人間を求めるという根源的な欲求は果てないだろうし、そういう事から性産業自体も最終的にはゼロとはならないのではないか。

 

女性の性体験解放とゲイライツの実現には、各種要素である種の相関性も見て取れる。現状の性産業は若年層の消費行動変化や人口減少により衰退していると聞くが、そもそも性産業は男性用だけのものではない。IoTはじめとしたインターネット普及による産業構造の変化は、性産業のポジションを再定義する機会になり得ると期待している。女性向けソフト風俗がもう少し拡大すれば、社会的な性産業のイメージも若干変化し、産業としての再成長も期待できるのかもしれない。メディアでの女性エロトークは、大久保佳代子壇蜜いとうあさこのような一部の芸人や業界人に限定されているのが若干残念な現状だが、これにオネエ系ではないテレビ映りの良いゲイでもぶち込んで、白人のもっこりでも触りながらトークイベントをしても良いだろう。

 

開けっぴろげにエリカとユキが白人もっこりバーに行くには、サービスのローンチも含めてすぐには実現しないだろうが、東京にもそのようなムーブメントが来る、と密かに期待している。そういう期待も含めて、今年の自分の誕生日は、海外のバチェロットパーティーのように男性ストリッパーを呼ぶ予定だ。

 

(本日の一軒)
大五 白金高輪

 

白金にあるとんかつの名店。ランチ時は行列必至。お肉のクオリティが高く、分厚いとんかつと大量のキャベツが嬉しい。夜は一品料理も充実しており、しっぽり飲みたい場合も対応可能。揚げ物はちょっと…というゲストが居ても小料理でカバー可能。大将の安定感あるキッチンと女将の仕切りも小気味良い。

 

大五
03-3444-2941
東京都港区白金1-25-21 日興パレス 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13007156/

 

お金で愛を買う(忘却編)

周囲にスポンジからケーキを作る人員がいないようで、クリスマスや誕生日にケーキを作る要員として駆り出されることがたまに有る。アラフォーのゲイがケーキを作っても特段新鮮味はないが、パーティーなどの状況で、ケーキを出すとみんな喜んでくれるし、それはそれで有難いことだ。そこで何故ケーキを作れるの?という質問をされることが多々有る。その答えは、英国人男の誕生日ケーキを作ったから、である。

 

4年ほど遡った2013年、僕は以前の会社内で部署異動をして半年程度経ったところでリストラ宣告を受け、会社をクビになった。ずっとニートをしていたいがそういうわけにも行かないので、フラフラとしながらも、一応再就職活動をやっていた。職業紹介をやってくれるヘッドハンターに連絡を取り、再就職活動をやるのが普通なのだが、ヘッドハンターの中でも僕のお気に入りはイギリス人のJ。背が高く白く透き通った肌をしたJは、僕よりも年上だったにも拘らず非常に若く見える貴重な白人男だった。

 

どうしてもJとセックスをしたい!という衝動に駆られた僕は、彼とご飯に出かけては、彼の肩を触ったりお互いの頬にキスをしまくっていた。一方のJにとってみれば、頬っぺたにキスなど単なるスキンシップ初級。彼に取ってはHello!という挨拶と何ら変わりはない。しかも彼のようなスペックの白人ゲイ男(しかもセックスはタチ)だと、東京では瞬間蒸発してしまう。彼のフェイスブックには綺麗なイケメンゲイがパーティーと思われるであろう状況でJと写真に写っていて、どう見ても僕には勝算は無いようだった。

 

そのような状況下でJと知り合って2ヶ月程度経った或る日、ひょんな事からJの誕生日が1ヶ月後に迫っている事を知る。一緒にお祝いできたら良いなーと思っていたが、案の定彼の誕生日パーティには呼ばれず、彼のFacebookで綺麗な格好をした方々が楽しそうに写っている写真を見て凹む自分。それならうちでやってやろうじゃない!と勝算の無い勝負で更に悪あがきをする自分。今思うと何と恐ろしいデスパレートなゲイなんだろう、と正直思う。当時はそんな状況把握もできない、挿入される欲望に駆られた痛いアラサーゲイだったのだ。2週間後に当時住んでいた二子玉川のルーフトップテラスがある部屋で彼の誕生日会(2週間くらい過ぎてるけど)をやる事となった。

 

肝心のケーキはスポンジが上手く膨らまず、数回の練習を重ね、多目に作り冷凍庫で保存。サラダと生春巻きで前菜となり、メインは牛肉のビール煮込みで決定。フィナーレでUnion Jackでデコレーションされたケーキとニコライバーグマンの花が用意されている… どんだけ頑張るんだよ。。ホイップクリームも乳製品があまり食べれない彼のために、豆乳のホイップクリームを使用。

 

当日は6月の初旬で若干の肌寒さも残る中、晴れた夜空の下で彼の誕生日会となった。エンドまで完璧に事は進み、彼も喜んでいたようだった。結局Jとは再就職活動中のお互いの利害不一致で気不味い雰囲気となり、それから音信不通となってしまったが、パーティーを一応は仕切る事ができるような体験をした事は無駄になっていないと思う。その後港区のちょっと広い家に引っ越してからはいろんな人達とパーティーする機会ができ、この体験は役立ったと思う。

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しかしニコライバーグマンの花束は20,000円、東急で買った和牛も15,000円くらいだった。ついでにル・クルーゼオーバル鍋も購入。失業中にもかかわらず6万円ほど彼の誕生日会につぎ込んだ。そのル・クルーゼで煮込み料理を作るたびに、イギリス人のJと当時の誕生日会、挿入を猛烈に求めながらもホイップクリームを泡立てていた、アラサーゲイの自分が脳裏に過る。

 

(本日の一軒)
イル・ルポーネ 中目黒

 

中目黒のイタリアン。ピザ窯で焼くピザは本当に美味。フレンドリーなスタッフさんとカジュアルな雰囲気にもかかわらず、料理とお酒の高いクオリティは有難い店である。

 

イル ルポーネ
03-5722-6789
東京都目黒区中目黒2-10-19 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13021093/

 

冷静と強欲の間

証券会社で勤務し始めて5年程度になる。ニートへの憧れを常に保ちつつ、日々朝07:00くらいから夜中まで働く日々は、慣れるまで正直時間がかかった。とは言え、今でも直ぐに辞めてニートになりたいという夢を抱き続けている。周囲のエリート人間に疲れ1社目を直ぐにドロップアウトした後、比較的緩く働ける今の会社へと転職した。周囲の同僚の8割が非日本人という面白い職場で、いつの間にか僕がゲイであることも周囲に指摘され公開され、日本支社長もそれを知っているというオープンな職場である事は、自分にとっては非常に幸運な事である。

 

証券会社は大体毎朝07:30から朝会が開かれるが、そこで目にするトレーダーの傲慢さに辟易する毎日だ。ウォール街の伝説トレーダーと呼ばれ、リタイアメントまでの間時間を持て余し、うちの会社に去年入社したRobin(仮名)は、朝会のテーブルで頬張るマフィンの食べ方と、それを流し込むコーヒーの飲み方が、どう見ても悪魔にしか見えない。白人至上主義の金融世界で、彼等の奴隷としてのポジションから這い上がるには、レポートを書いて投資家から認められるしかない。

 

強欲を詰め込んで大きく出た彼の腹は、踏ん反り返って座るハーマンミラーの椅子の上で大きく隆起し、悪魔のような彼の顔は、アナリストのプレゼンに皮肉を交えてツッコミを入れる度に大きくシワを作る。Robinを含めて今の会社にいるマネジメントは既に50代。過去のバブルも経験し、タフなメンタルと狡猾な政治力で億単位の給料を稼ぎ出して来た。しかしながら金融世界がテクノロジーにより一部置き換えられつつある中、彼等のような生活が今後5年間も継続するかは疑問である。特にRobinのようなトレーディング業務は既に一部が人工知能をベースにしたアルゴリズムトレーディングに代替されており、人間が介する割合も減少し始めている。彼の中学生の娘を先日オフィスで見かけたが、彼女が大学に行く頃、Robinの仕事はまだあるだろうか。

 

彼等の強欲さに辟易しながらも、一応好きではある会社分析をやりながら、関係会社との利害も考えつつ業務をやるのは正直疲れる。他の同僚はというと毎月給料のキャッシュインでいろんな疑問をやり過ごしながら過ごしている(と思う)。子供がどこのインターナショナルスクールに入っただとか、次の休暇はハワイでどこのホテルに泊まるだとか、決まり切った話題の中で、今日もエクセルの数字を前に顧客に突っ込まれながら、会社を勧める。6年前のように地震が起これば、何かしらの行動を起こせるようになるだろうか。そんな疑問をスタバのコーヒーで流し込み、今日もエクセルを叩く。

 

(本日の一件)
たまさか 西麻布
落ち着いた個室で戴く季節の食材を使った懐石料理が新鮮に感じる。和食は店の雰囲気や値段で敷居は高いと思っていたが、ここはお店の方もフレンドリーで僕のような新参者にもやさしいお店。

 

たまさか 西麻布
03-5485-6690
東京都港区西麻布2-21-11
https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13004801/

 

ゲイとしての人種指向性

ロンドンやニューヨークでゲイアプリを開いてその日の男探しをしている最中で自然と気付いていたことがあるが、ロンドンとニューヨークではゲイメンバーのプロファイルに "Only white and Latino, please"と平気で言っている人を結構な確率で見受ける。欧州も北に行く程、white onlyの確率が上がると感じる。北欧では人口対比で白人以外の比率が少ないと言うのも有るが、コペンハーゲンでのアプリはほぼカスリもせず、やっと会うことが出来たJohanは中国留学の経験があるユニークなバックグラウンドの持ち主だった。ロンドンでは地元の白人も認める、人種マイノリティにとっては最も相手探しに苦労をする市場である。トランプ米大統領就任後の雰囲気でこんな話題は愚かだと思うが、ゲイ特有の美的センスから来る無意識下の人種趣向性が有るのは否めない。 

 

中国では白人男性を巡って中国人女性が競争を繰り広げる市場も一部にあるようだが、当の白人男性にとってはそこでの関係に愛を感じない事があるという。とある白人男性によるブログでの体験談吐露では、「彼女らは欧州や北米での生活や国内に違った文化に興味があるだけで、僕らを決して愛している訳じゃないんだよ」と有ったが、それも間違いではないだろう。

 

僕もこれまで数年間、日本人以外の男性に魅かれる/興味を持つ傾向があったが、それは白人男性の筋肉量の多い大腿筋を見ながら股間にぶら下がる太い肉棒を見るのが良かった、だとか、白い上腕二頭筋をつかむのが良かっただとか、フィジカルな事が理由だったと思う。ゲイ友に「ヒデは外専?」と今でも聞かれることは有るのだが、本当はそうではないと思う。傾向としては有るが、人種に関わらず綺麗な人が好きだし、大腿筋を横目にぶら下がる肉棒を眺めるのも好きだ。

 

しかしそれでも白人や黒人、中華系アメリカ人や欧州人に魅かれるのは、上述の中国人女性と似た感情もあるのは事実だろう。日本社会にフィットできない不適合者としての遣りきれない感情をどこかで共有して、日本社会を外から見るだけで良いというスタンスを、彼等といる事である程度共有できるからだ。簡単に言えば不適合者の逃げ場。相手にしている彼等にとってみれば良い迷惑であろう。しかしながら、残念な事に、そこまで外国語が堪能でもないし、中途半端な海外経験しか無いので、その先のもっと深い所で繋がるという事は残念ながら出来なかった。

 

「自分は海外派だから」等という言い訳を言う気は全く無い。本当にそうであれば、今頃東京でダラダラしていないからだ。前職でも感じた事だが、スマートな人は相手が何処の国だろうがどんなバックグラウンドだろうが、柔軟で相手のことを聞くと言う姿勢を忘れない。そう言う人は、普通に感じがいいし、外資系の会社でマネージメントになる重要な資質を持っている。それはゲイ友にも言える。英語も堪能で外国人の友達も多いKは、誰に対しても感じがいい。自分を輸出するにあたって、単に少しくらい英語が話せて海外ドラマを見た所、結局は文化の違いも超えられないし、数回のセックスフレンドで終わってしまうだろう。白人が好きなゲイ友は、太いチンポがいい!と素直に宣うが、太い肉棒を感じた所で愛には繋がらないし、そもそもアジア人のケツ穴にフィットしていないと言うフィジカルな問題もあるのだ。

 

ぱっと見、普段見慣れないものに興味を持って足を突っ込んだ、日本ゲイの外人市場。その中で素直に良いなと思える友人も数人出来たし、彼等とは今後も繋がっていきたいと思う。しかし白い(または黒い)ぶら下がった肉棒のために、時間とお金を使う事はもう無いだろう。ただし、人種問わず繋がっていけるのが、ゲイのいい所でも有るし、面白い人であれば友達になりたいと言うスタンスは今後も変わらない。対象には勿論日本人を含まれている事は、言うまでも無い。

 

(本日の一件)
Day and Night 恵比寿
近所のサンドイッチで有名なダイナー。朝食をとる事ができる、この辺では珍しいvenueである。Burger Maniaにいらっしゃった気さくな店長さんと愛想がないレディーガガ似の姉ちゃんという変わったコンビで回している落ち着いたお店。サンド以外のメニューも美味しそう。

 

デイアンドナイト
03-5422-6645
東京都渋谷区恵比寿2-39-5
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130703/13189768/

 

セックスコモディティ化の果てに在るもの

先日会社のセールスの先輩と話していた時に、ふと家で仕事をしているかという話になった。
「実はさ、俺家にパソコンないんだよね」「えっ、じゃどうやって抜いてるんですか?」
「いや、実物呼ぶか、スマホでやってるよ、笑。でも最近は、セクフレでもそれなりに食事して話も楽しめる子が良いんだよね。デリバリーは本当に、デリバリー!って感じでさ、上下運動にしか思えなくなって」

 

客観的に会話を見返してみると、自分でもどんな会社だよ、と思うし、自分の民度の低さが現れていて若干凹むが、仕方がない。仲が良い先輩なのでまあ良いだろう。しかし、会社でも有名なヤリチンのYさんでも、上下運動はもう嫌なのか、と。先日会ったゲイ友は、友達との待ち合わせまで2時間くらい時間が有ったので、アプリで3P相手を招集し、見ず知らずの男達と3Pをしたそうだ。嘘か本当か分からない話だが、スマホによりセックスがコモディティ化してしまった、と感じるのは僕だけだろうか。

 

一方で、会社の先輩のように、上下運動以上の付加価値を求めている御仁がいるのも事実である。そもそも、セクフレがここまで汎用化し手に入り易くなる以前は、一連のプロセスが有って、挿入へと展開していたはずだ。

 

また、現在よりも従来は風俗へのアクセスもハードルは低かったのではなかろうか。これは人類文明開花と共に在った風俗業界の歴史を紐解く必要があろうが、スマホの普及は、男女間の性交に限って言えば、ここのスマホバイスまたはPCデバイスと個人間とのやり取りに限定され、「風俗若干後ろめたい」と面倒臭い感情を抱く恐らく多数派と思われるユーザー層を取り込むことに成功したのだろうか。

 

ゲイについて言うと、ゲイ出会いのスマホアプリは、ゲイメンバーのオンラインでのプロファイルの明確化、市場の流動性向上に資したが、一方で市場平均層のマッチング不消化を大きな問題として産んだ。既出のゲイ友のように、コンビニに行くように3P相手が見つかる程、僕の市場価値は高く無いだろう。しかし、ゲイ市場でのセックスのコモディティ化は目に余るものがある。三島由紀夫にもセクフレが居たらしいし、こういう簡単な性交、今に始まった事ではないが、男女間の恋愛感情ですら曖昧になってきている昨今(バイセクシャルが欧米ではぼちぼち見られるようになってきた状況下)、愛情も抱ける、普通に生活できるよ、というロールモデルがもっと出てきてくれることを願うばかりだ。今のような上下運動の繰り返しは正直もう充分である。やる事も全て想定できるし、もうエクササイズのようにしか見えなくなってきた。

 

キス(すらない事もしばしば)→勃起→ズボンをずらす→硬い肉棒を咥える→キス(無い場合もあり)→乳首をまさぐる→挿入される→上下運動→相手がいく→自分がいく

 

自分について言えば、愛情を抱ける相手をあと10年の間に見つけることが出来るのだろうか。僕ももう若くはないし、最近人生に生きる意味を正直見出せなくなっている。しかしオープン化した社会はそこに在り続けるし、今後セクシャリティの後退が進む事は、経済上のメリットを考えても、可能性としてはそこまで高くないのでは、と僕は考えている。3月に長い休暇を頂くことにした。これまでとは異なる場所で暫くゆっくりして筋トレをしながら、40までのプランを練り直そうと思う。

 

(本日の一軒)
アラスカ 中目黒


中目黒と池尻の間の目黒区東山にあるヴィーガンカフェ。食材の選別からしっかりやっていて、お食事の内容も季節で変わる、しっかり仕事系カフェ。ヴィーガンでなくとも、しっかり野菜摂りたい時に訪れるお店。玄米派には嬉しい一軒である。

 

アラスカ
03-6425-7399
東京都目黒区東山2-5-7
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131705/13050658/