Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

Tinder - 過去への感傷(ラテン男)

出会い系アプリのTinderは、自分の過去へと誘う感傷的な旅だ。過去の男体験をフラッシュバックさせるキラーアプリ山川出版社の世界史便覧よりも詳細な絵図で僕らの過去をえぐり目の前に晒す殺人アプリとも言えよう。


別れ際に別れたくなくて、かなり醜い言い争いをした男、セックスをするために金を貢いだ男、Tシャツから漂う体臭が強烈すぎる男、、そんな過去を全く無かったことのように画面から笑いかける彼等のプロファイル。アラフォーになった今でも愚かな自分はまた同じ業(カルマ)を犯そうとしているのか。


「大学講師をしています。友達から仲良くなれる関係を探しています。政治や経済の話ができるといい」


プロファイルにそう書かれている35歳の男は褐色の肌をしたラテン系のイケメンだった。そして僕が最初に恋に堕ちたアレハンドロだった。


彼の写真をスワイプしていると、屈託無く笑い白い歯を眩しい程にアピールしている写真が目に入った。こうやって僕に見られているとも知らずに、僕のiPhoneの画面の向こうで、彼はラテンスマイル全開でまぶしく僕に笑いかけてくる。「ん、てかまだ僕のこと好きなん?やっぱそうやんな、お互い付き合うの初めてやったしやっぱ僕がええんやろー?」と心の中でツッコミつつ右スワイプをする、勿論、マッチングしない。


2009年、11年前の東京で僕は一人のラティーノ、アレハンドロに出会った。当時はFridaeというアプリ、(おそらく当時はPC版のウェブサイト)がそれなりに盛り上がっていて、アプリの趣旨は要するにアジア人好きなゲイが集まるアプリ。その中で身体の画像だけを載せている男性からコンタクトが来て、僕の外見が好みだという。そのうち会いたいねと言うことになり、暫くして渋谷で会う事に。それが、自分の初めてのゲイ出会い体験となる。


2009年の8月下旬、空も高くなり始めた夏の終わり。ハチ公前で待ち合わせしようという事になり相手を探すが、誰を探して良いか分からない。というか相手の顔画像もらってないわ!とその時気付いた。しばらく歩き回っていると誰かが僕の肩を叩いた。振り返るとシャープな顔立ちに白い歯、そしてカーリーヘアー。スキニージーンズに黒いTシャツを着ている筋肉質でイケメンな男性がそこに居た。


Hey, are you Hide, right?

Yeah, are you “Alejandro”? Yes...


お互い簡単な挨拶を交わすと、どこかお茶でも行こうという事に。僕は普段英語を話すこともない中で、彼の早口の英語を聞き取るのは難しい。数年後にわかるが、彼の英語はかなりのスペイン語なまりだった。


宮益坂のカフェで彼のバックグランドを聞くと、東工大留学生、建築学専攻、カリブ海のどこかにある島出身。そしてバイセクシャル、来日するまで彼女がいた、とのこと。彼が抱えている本に目をやると、うちの本棚にもあるAlex Kerrの『Lost Japan』。「それ今僕も読んでるよ、京都でルームシェアしてたシェアメイトがAlexと知り合いで、四国の里山プロジェクトによく行ってたんだよね」そこからお互い読んでいる本の話で数時間話して意気投合した僕らは、晩ご飯も一緒に食べる事に。


気付くと時間は夜の8時くらいになっていて、初めましてなのに5時間くらい一緒に過ごしていた。当時はお互い性欲盛んな20代、このまま彼を帰したくないという思いが強くなって、「うちに来る?」とエッチをするために誘ってみる事に。彼は澄ました顔で、いいよ、と相槌を打ち、一緒に山手線に乗って僕のマンションに向かった。


彼の少し肉厚な唇が優しく触れる、微かにミンティアの香りがする。舌が優しく僕の口内に入ってくる。初めてのキスがラティーノというのはとても特異な体験だなと思っていると、彼の手が僕のジーンズを脱がせ始める。お互い裸になると、目の前にはラティーノのDNAを嫌というほど見せつける彼の素晴らしい裸体がそこにあった。そして、股間からぶら下がっている陰茎は神々しく褐色で美しい、そして長くでかい… こっ、これはアナル今日無理、とヘタレな僕は、早速の降伏宣言を出会って初日でしてしまったのであった。【続く】

 

【本日の一軒】

中華料理 リージャン・麗江 月島

外資系資産運用会社バリキャリ一直線のTom嬢は非常に自己向上心に溢れた優秀なエネルギッシュな女性だと思う。クロスフィット、ヨガ、格闘技と、きっとスーパーサイヤ人になろうとしているとしか思えない努力家だ。そんな彼女が紹介してくれた中央区の中華屋。麻布十番のピャオシャンもいいけど、そこまで豪華である必要はないが丁寧な中華屋は無いものか。チャーハン、点心、海鮮炒め、餃子、こういう我々日本人庶民にとってベーシックな中華料理をちょっとグレード高く料理して出してくれる店、それがリージャンだ。お店のフレンドリーな店員さんと丁寧に作られた中華。アラフォーになるともうそれだけで幸せ。超豪華な中華屋も良いけど、こういうお店が飽きもこないし、もっと近くにこういうお店あれば良いなぁと思わされる。中央区いいなぁー…

 

麗江

03-3531-6631
東京都中央区佃1-6-7 大栄マンション 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131302/13007574/

愛って、君って、

最近ゲイカップルYouTuberの幸せな日常を見て癒されることが多々ある。それは単純に人の幸せを見て楽しいという理由もあるし、彼らのVideoに映っていない日常での様子に想像をして、この人達はどんな時間を重ねて今のような関係になったのだろうか、と思いを馳せるという暇な僕にはうってつけの妄想をするという理由もある。そのゲイカップルYouTuberの中でも特にお気に入りなのが、Tsukasa&Jonasのお二人。二人とも上品で聡明でイケメンなのがスクリーンからビシバシ伝わってくる。自分にとっては全くの異世界であることが非常に新鮮だ。

www.youtube.com

詳細な時系列は未だよく分からないけど、数年前にたまたまスイスから日本に旅行に来ていたJonasが、その時たまたま東京にいたTsukasa君とアプリで出会って、意気投合するというところから二人のストーリーは始まる。その当時のTsukasa君は北海道の医学部で勉強をしていた20歳前後の医大生だった。翌日には北海道に帰らないといけないTsukasa君を追って北海道に彼を訪ねることにしたJonas。そこで二人は遠距離恋愛で関係を続けていくことを決意したようだ。スイスと日本の1年間、東京と北海道の4年間の、合計5年間の遠距離恋愛を経て、2019年の今、二人は東京で二人暮らしをしている。Tsukasa君は立派なドクターとして東京で勤務されている一方、ボーイフレンドのJonasは東京で国際関係のお仕事をされているとのこと。遠距離恋愛ながらも、二人で日本で出会ったり、海外に旅行にいったりしていた動画を2015年くらいから追うことができる。でも最終的に東京で二人一緒になれて良かったね!

www.youtube.comまあこんなことしている僕はキモいという貴方・貴女のコメントは正しいよ、笑。でも僕は二人の努力とお互いへの愛情に只々感心させられる。特にTsukasa君の周囲への誠実さと、できた人間性にアラフォーのおじさんながらも感心してしまう。自分が20代前半の時なんて、おそらく誰かと恋愛をまともにできるような成熟して安定したメンタルはなかったし、遠距離なんて多分1週間もできない。相手を常に求めてしまう、相手が誰かと浮気していないか心配になる、相手にいつも愛して欲しいとせがんでしまう、挿入をして愛している証しを欲しいとせがんでしまう。最近でこそ少しは自分のメンタルを鍛える術を徐々に身につけて、落ち着いてきたけど、30代まで自分は愛情を絶望的に求める飢餓状態にあった。多分それは自分の家族との関係やカミングアウトとも関係があって、やっぱり人って社会との繋がりを絶って生きていくことはできない生き物だと言うことを痛感させられる。Daigoや仏教の瞑想法や自分の感情をじっと観察するという試行を繰り返してきて、やっと少しはマシになったと思う。

www.youtube.com

そんな自分から見てTsukasa&Jonasは何だか太陽のような存在だ、笑。愛情表現豊かでお互いをケアしている。そこに見えていない行き違いや些細な誤解もあったかもしれない。しかしこうやって二人で幸せそうにテイラースイフトで踊っている二人を見ると愛って存在するんだなぁと、君がいて本当に良かったありがとう、なんて言える関係って本当に存在するんだなぁと、しみじみ思ってしまう。外見の基礎スペックがお二人とも高いだけでなく、人間性としても成熟していて、天は二物を与えず、なんて全くの嘘だ!でも、そんなことはどうでも良い。素直に嫌味がない二人を祝福したい気持ちにさせられる。

www.youtube.comDaiGoも言っていたけど、カップルでやった方が良い事、1) 冒険をする事、お互いがやった事ない事を二人でやってみる、2) 可愛いもの、動物などを二人で愛でる事。長続きてしているカップルは二人で一つという認識が強いし、どちらかのパワーが大きくなりすぎるとダメで、パワーバランスが重要。僕にはまだちゃんと彼氏と紹介できる相手なんていないけど、日々腐らずに外見を維持して、内面もこれまでの修行を通じてメンタルを強くしていく試行を継続するしかない。それでもダメだったら、まあ仕方ないよね。Tsukasa&Jonasをみて癒されるしかない。当面、特にTsukasa君の成熟した男になっていく過程に目が離せない、笑。しかしイケメンって性格いいよね。本当に君達って素敵すぎる。

 

(本日の数件)礼華 青鶯居@外苑前

最近、ほぼ毎回外食は中華になってしまった。特段のサプライズはないけど、オーソドックスな品々を上品に且つモダンにアレンジしたヌーベルシノワの礼華。中華料理に毎回付き合ってくれるのは外資系金融バリキャリのTom嬢。猫に異常なまでに入れ込むTom嬢はおそらく将来自分の金で猫基金を設立するだろう。でも彼女にとっての猫みたいに自分にとって何か絶対的な入れ込む対象は何もない。日々なんとなく仕事をしてなんとなく美味いものを食って過ごしているだけ、それでもう気付けばアラフォーになってしまった。来月はちょっと危ないけど友達に会いたいから香港に行って現状をこの目で見てこようと思う。催涙弾に当たって怪我するかもしれんが、実弾に当たって死んだら、遺族がこのブログを引き継ぎます。

礼華 青鸞居 (セイランキョ) - 外苑前/中華料理 [食べログ]

中華でオーソドックス且つサプライズを求めるなら、以下のピャオシャンかJasmineだろう。今回は、これらは見送り。

飄香 麻布十番本店 (ラオシセン ピャオシャン) - 麻布十番/四川料理 [食べログ]

中華香彩JASMINE (ジャスミン) - 広尾/中華料理 [食べログ]

 

VIO脱毛と男性尻ケアの必要性

10月中旬にVIO脱毛に行ってきた。当初はレーザー脱毛を計画していたけど、笑気麻酔をしても痛みがあるレーザーを自分の竿やアナル周辺に照射するなんてなんか怖い。なので、まずはハードルが低いワックス脱毛でVIO脱毛をやってみることにした。自分は竿まで毛が生えているような、チンポ周りはどちらかと言うと毛深い方だった。足の毛はそこまでないけど、竿まで生えているのは、しゃぶってくれている男性にもなんか悪い。しかもごく稀にアナルを舐めるリミングをされるけど、やっぱり毛がないツルツルの状況っていいよね、且つトイレでも髪がケツ毛に絡まない、と言うことでVIO脱毛を決行。

 

お伺いさせていただいたのは、男性のワクサーさんが営業されている代々木のSleek。

sleek.tokyo

サロンもマンションの一室だけど、清潔感があってとても綺麗なサロンだった。スマホのサイトで予約できるし非常に楽。ワクサーさんもご経験豊富な方で、手際よく仕事をやってくれる。ワックスはちょっと熱くて、アナル周辺や竿に塗られるとかなりの違和感があるけど、毛が脱毛されていく感覚はなんとなく心地よい。人の陰部って、こすれあったり座ったりして普段見ることは少ないけど、裸になるにはちゃんとケアした方がいいところだと思う。

 

筋トレにも関係するけど、毛がなくて筋肉がちゃんとついているお尻って男女問わず非常に重要なセックスアピールポイントだと思う。お尻って座ることが多いから、どこか黒ずんだりすることが多くて、エロビデオを見ていても、ケアしていないAV女優なんかを見るとちょっとどうかなと思ってしまう。自分が好きなAV男優の今岡爽紫郎さんが出ているAVには熟女ものとかもあるけど、そこで出ている50代のAV女優には、たまに尻が黒ずんでいる方もちらほら。。「貴様!今岡様に失礼だろ!」などと苛立ちを覚えることもよくある。笑 

lady5.jp

女性の尻ケアは湘南美容クリニックなどではメニューにもあったり、麻布十番に尻ケアの美尻エステがあったりと選択肢はそれなりにあって、筋トレと組み合わせることで、素敵な尻を作ることができる。

www.sbc-skincare.com

しかしゲイ向けのそういったエステメニューって少なくて、東京美容皮膚科やゴリラクリニックに尻のシミ消しや黒ずみケアやってるか?と問い合わせても、やってませんの一点張り。なんやねん!と。ゲイ向けの尻ケア需要って底堅いし、男性全般への尻ケアってポテンシャルあると思う。O脱毛を謳っているなら、尻ケアも合わせてやるべき、ってそこまでやれる男性エステティシャンもいないんだろうな。。自分としては潜在市場それなりにあると思うし、価格を若干釣り上げても、最初はニッチなサービスだから魅力的だと思うんだが、如何だろうか。四つん這いになってお尻を突き出しても毛深かったり黒ずんでいたらちょっと萎えるよね。自分は当面の間、ワックスVIOとピーリングジェルでお尻の角質を取って保湿するというサイクルを続けて、会社では美尻クッションに乗って仕事している、というなんとも腐れたゲイOLであるが、それプラス筋トレを組み合わせて来年の夏までにプリケツ美尻を目指そうと思う。ってアラフォーの男がここまで必死に尻ケアしてたら若干引くか。。

 

(本日の一件)ヤウメイ@二重橋、日比谷

外資系運用会社でバリキャリ一直線のTom嬢が言及したヤムチャ屋。元々はUKのお店なんだって。でも内装がコロニアル風でオシャレ、且つヤムチャもオーソドックスで美味しい。腸粉と海老餃子、特に海老餃子はこれまで香港でも食べたことがないくらいプリプリのエビが入っていて、すべての品が上品に仕上げられていた。香港の情勢には、10年以上前に香港、広東省に在住していた経験がある身としては、見ていて非常に悲しい。香港の友達も「勝つまで諦めない」とメールをくれるが、正直難しいと思う。今の状況はすでに内戦状態だ。香港の中心街、セントラルでも催涙弾がぶっ放される中、香港行きは難しいよね、ということでTom嬢が推してきたこのヤウメイ。二人で食べまくり、茶も2種類飲んで一人1万円ぽっきりだった。雰囲気良し料理良し、これからのシーズンちょっとワイワイしながらヤムチャ食べるには最適の場所だと思う。

ヤウメイ (YAUMAY) - 有楽町/飲茶・点心 [食べログ]

株式投資での目利き力:出会い系アプリへのインプリケーション

ヒデ;証券会社で何してる?

自分は証券会社で働いているが、ヒデ、一体証券会社で何しているの?と良く聞かれる。自分の仕事は、ある上場している会社についての投資調査を行なって、年金基金投資信託を運用している運用会社に、投資の助言を行うことが仕事だ。よくヤフーファイナンスなんかのニュースで、「某証券会社のレポートでは、来期以降の業績回復が期待できるとレポートしている」などとあるが、そのレポートを執筆して、機関投資家にプレゼンをするのが僕の仕事だ。世の中的には証券アナリストとも言われている。

 

投資のプロと言われる機関投資家のおおよその投資期間は3年から5年、長い会社だと10年スパンで投資機関を考える運用会社もある。その間、四半期ごとの株価の上下はあれど、右肩上がりに株価が上がっていくような、所謂、企業価値を上げ続けることができる会社に投資することが、彼らに取っての正解となるだろう。

 

株式投資で重要なのは投資先会社のマネジメント分析

ある会社や業界を20年くらい見続けているベテランのアナリストやファンドマネージャーは、「会社も生き物だからねー」などと仰るが、まさにその通りだと思う。最終的に会社の選別で重要視されるのが、経営陣の質。業界に対してどのようなビジョン、見通しを持っているのか、その会社が業界内でどのような競争優位にあるのか、どのくらい先行して技術開発や外部との提携を行おうとしているのか、これらは全て経営者の資質に拠る分が大きい。そこでは人を見る目って大事なると思うし、何かの流行りで投資を行うようなことは軽率だとも言えるだろう。運用会社ではある会社への投資に当たって、数回の経営陣に対する対面取材を行うことが普通だし、四半期や半期ごとに取材を行なって、定期的なモニタリングを行なっている。

 

例えば、一時期流行った広告のアドテクノロジーIPOでアドテクに関する銘柄は様々出てきて、デジタル広告を売っていたけど、最終的には大手の広告主を握っている、且つテレビ広告との総合提案をできるような博報堂DYホールディングスのような会社しか、市場成長以上の売上高増収を達成できなくなっているのが現状だ(電通はデジタルシフトがすごく遅れた。。)。LINEが上場する前もアドテク関連についての投資家の問い合わせは急増したけど、広告効果でグーグルとヤフーに勝るメディアは結局のところ未だ現れていない(LINEは運用広告伸びてるけどね)。。IPO関連の流行りのものって、投資テーマ自体をきちんと吟味しないと、3年後には見るも無残な業績になっている会社もそれなりに多く存在する。

 

株式投資の目利き;出会い系アプリへのインプリケーション

目利きと言えば、出会い系で会う人に対するスタンスも一緒なのかなと思う。最初は性欲、欲情に突き動かされた相手を求めるという行動も、結局のところ、それなりに続く愛情、恋人を探したいと思っている人が自分の周囲では大半だ。総数のうちのヤリ目的割合がどのくらいの割合を占めるのか計算したことないけど、アプリにおけるゲイの出会いって、目的と動機が矛盾していると思う。

 

人の変化、可能性にも期待しよう;長期的な人的関係の重要性

東京に出たての20代後半、某イケメンゲイ男子は、当初は細めの色白オシャレ男子だったが、今ではウェイトトレーニングの成果も出て、ワイルド系イケメン男子へと価値を上げた。アプリでの会話がネガティブ一色だった某大手通信企業に勤務するM氏は、会ってみると実は豪州留学経験があって、ネガキャはネタだったことが判明した。他に事例を探せば色々とあると思うが、言いたいことは、初めて会って10分くらいで物事の白黒つけるなよ、ということ。最初から恋人なのか友達なのかの境界線なんて引く必要ないのに、無駄に相手の攻撃をしたり、相手に卑屈になったりと、ゲイのアプリ経由によるコミュニケーションは、不可解な事に満ちている。って自分もそうなんだけどね。でも、そもそも考えてみると、もっと長期的に人との関係を考えても良いのではと思う。

 

人を選ぶ基準とは、人それぞれによって異なる;自分を知ることの重要性

株式投資で上場銘柄の選好に必要とされる条件は、1) 継続的な利益率の向上(営業利益率、株主資本利益率)、2) 市場シェアの継続的な拡大、3) 事業における差別化の持続(技術力やサービスの独自性)、4) 適正な株主還元水準、などと教科書通りの答えはあるけど、我々が出会う人を見極める判断基準ってなんだか漠として曖昧なものではないだろうか。結局自分はどういった指針を持って生きていて、今の仕事をしているのか、出会う相手を求めているのか、なんてはっきりと答えられる人ってどのくらいいるのだろうか。イケメンマッチョで肉棒が大きければ、愛情豊かな男性と言えるのだろうか?自分に取っての理想のパートナーと言えるのだろうか。

 

我々ゲイの問題って、性的魅力にフォーカスを当てすぎて、本音の部分を大っぴらに議論できないところなのではないだろうか。これってあくまでも自分の中での漠とした印象なので、間違っていることもあると思う。でも、イケメンマッチョが成功する理由は、出会いの確率がアプリ内で断トツに高くなることで、出会いの母集団が大きくなり、そこから愛情と欲情が両立する相手を探せる確率が、我々普通ゲイと比べて格段に大きくなることだろう。だったら、我々普通ゲイがやることは、先ず筋肉とセックスにフォーカスする出会いの場を排除することだ。それは例えば、ゲイお見合いだったり、友達のホームパーティーだったりと、スマホによるスクリーニングがされない出会いのチャネルを見つけることだ。

 

自己省察のすすめ;自分がどういう人間なのかを知る;DaiGo

第二に、自分をよく知るということ。これは自分も最近始めたことだけど、例えば自己省察を行なって、自分がどんな価値観を持っている人なのかを見極めること。自分の師匠は、実はメンタリストのDaiGoなんだけど(ニコニコ動画を購読しているだけだけどね)、彼が今月やっている自己省察のトレーニングって、とても大事だと思う。自分がどういう価値観を持っていて、どういった方向性で生きていきたいのか、これでおおよそ分かるようになると思う。それが分かった上で人と出会っていくと、これまでとは異なる考え方ができるのではないだろうか。

迷いがなくなる【内的自己省察スキル】を高める8つの方法 科学/動画 - ニコニコ動画

insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力https://www.amazon.co.jp/dp/4862762700/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_4TUODbNGT7A9W

 

男の可能性は10分では分からない:仮氏理論 by 水野敬也先生

第三に、人の可能性を最初の10分で見切らないこと。これさっき言ったことだけど、10分で出てくるネタには限りがあるし、恋人なのか友人なのか最初の10分で分かるわけがない。最初に外見やエッチで決めると、性欲への執着で内面の問題にいろいろと言い訳をつけて蓋をしがちだ。恋愛マスター水野敬也先生が仰るように、出会った男についてのいろんな可能性を考えるべきだ。敬也先生が仰るような、仮氏は余裕と自信を与える、恋愛で失った自信は恋愛で取り戻すしかない、とのことだが、出会う人に対する可能性を、我々ゲイも十分に考える必要がある。イケメンマッチョデカマラだけが、ゲイ出会いの原動力ではない。

ameblo.jp

 

ゲイお見合いサービスに再登録して、有料会員活動開始

自分が11月に向けてやるアクションは、今月ゲイ専用のお見合いサービスに再登録したことだ。2年前は無料お試し期間中に台湾人ゲイと知り合い、結局無料期間中にやめてしまったけど、同サービス、リザライも登録会員総数500名にまで増加したそうだ。ゲイお見合いでも、身体的魅力でみんな相手を選ぶけど、アプリのようなスクリーニングはない。お見合いに行くと、誰かしらお会いすることができる。月紹介される人数は1名以上とのこと、来月から紹介をいただけるとのことで、毎回差支えがない範囲でフィードバックをしていきたいと思う。まあここでも結局は顔面が重要にはなるけれどね。。リザライで改善が必要なのは、相手がタチ・ウケ・リバなのか全くわからない中でマッチングされること、付き合うのかどうか白黒はっきりとしないと、多分縁が切れる、言い換えると友達という曖昧な関係にはなれないこと、の2点である。2点目は、お見合いだから仕方ないけどね。数回会うことを続けて、お互いが話し合っていくしかないと思う。

hide0016513.hatenablog.comwww.resally.jp

本日の数件 西麻布周辺

これまで2回以上行ってよかったお店を出していたけど、完全にネタ切れしました。。本日は西麻布周辺で行ってみたいお店、帝国食堂含めて、お馴染みのレデ、HOUSE合せた3件を記載します。

 

帝国食堂

完全にジャケ買いです、外見からして入ってみたくなるビストロ。お付き合いいただける奇特な方募集しています!

帝國食堂 - 乃木坂/ビストロ [食べログ]

 

レデ;Les Des

レデは以前紹介したこともある西麻布のイタリアン。9月の自分の誕生日月は土日二日連続で利用させていただいたお店。シェフの板垣さんとソムリエのちかさんの二人三脚でやってらっしゃるお店、気取らない雰囲気だけど料理では良いお仕事をされている。その日の材料でこちらからのリクエストで柔軟にお料理を考えていただけるし、それにあうおすすめワインがクオリティ高い。安定した良店。11月、西麻布だけど別の住所に移転予定。

Les des (レデ) - 六本木/イタリアン [食べログ]

 

HOUSE

オーガニックな雰囲気で暖かい印象のオシャレビストロ。

HOUSE (ハウス) - 乃木坂/フレンチ [食べログ]

ジムでウェイト上げながら愛を乞う人

7月からツイッターで見つけたゲイのパーソナルトレーナーさんにウェイトトレーニングをお願いしている。これまで家の近所のパーソナルトレーニングジムに通っていたけど、1) やたらと彼女いますアピールしてきて、ゲイだと見破られていた事(多分)、2) 皆さんイケメンだったが、所謂ガチパリピな感じが嫌で全く関心も無かった、が、ノリ的にも合わなかったこと、3) ゲイのトレーナーさんだと、モテポイントも分かってくれるかなと思い、お願いすることにした。いや、以前のそのパーソナルジムではノンケトレーナーをエロい目で見たり一切してません!笑 かなり真面目で善良な生徒だったと思います。が、しかしトレーナーとの相性って大事。

 

今回のパーソナルトレーニング、毎週一回行ったとして、月約4万円費やす事となり、年間だと約50万円…費用対効果は今の所疑問だが、丁寧にフォームを教えて頂けることと、合っていると思っていたフォームが違っていたり、新たな発見が有って毎回興味深い。一定の距離感が有りつつも、ゲイネタがちょい出しされる事で面白いし、相性としては合っているのでは無いか。ノンケのトレーナーさんに、「デカマラでガッツリ掘られるような美尻を目指したいんですが!」等と言えないので、ゲイのトレーナーさんってある意味やりやすい。良い出だしだと思う。


非モテ宣言、ゲイ引退しても、モテようとする負け惜しみだと思うけど、筋トレ捨てたら多分何かが全部終わってしまう気がする。別に彼氏がいたり友達がたくさん居たりする事が幸せだとはあまり思わないので、なんのために年間50万円くらいを筋トレに費やさないといけないのか、正直自分でもよく分からない。


骨格の構造、特に頭蓋骨で人間の顔面の優劣が決定的になっている中で、自分がイケメンに思われたいとか、モテたいなどとはおこがましくも思わない。とは言え、このネガティブ思考がパターン化されている事でそもそも「こんな可哀想な私を誰か愛してー!」と言ってるわけで、誰かに愛されたい、と言うのが究極の目的だろう。別の言葉で言うと「ゲイとしての最低限の身だしなみ維持」が名目上の理由かな。


しかしゲイの友人作りも外見が整って良くないと、友達とすら認識されないゲイの世界って欲望が露見しやすいから、他人のジャッジも非常に厳しい。だからこそ「Queer Eye」のような傑作が生まれるので有って、努力を継続して周囲にポジティブな影響を与えているのも事実。しかし、とは言え、日常生活ではそんな優しいゲイは居ない。一瞥されて無視されるだけだ。


「不細工だと思われたら」「気に入ってくれなかったら」「筋肉ないと思われたら」
幾らお金をかけて筋トレをしても、常に不安がつきまとう。出会い系で会う人に対するお願いだけど、嘘でも良いから、もし気に入らなくても、1時間くらいは良い人のふりをして欲しい。相手が自分に興味がない事くらいは、この歳になるとすぐに分かる。そこを曲げてまでも友達になれとかは言わない。でも、少なくとも大人な対応でのごめんなさいって有っても良いじゃんと思う。でもこう言うの面倒だし時間の無駄だから、みんな会おうって言うところまで行かないんだろうなと思う。


自分は出会った相手の外見が好みでなくても、共通の話題を見つけて1時間くらい会話を成り立たせるようにはしている。せっかく何かしらの思いが有って出てきたのに、不満気な雰囲気MAXで一緒にいるって人としてもどうかと思う。ってまあこんな事人に強要できないけどね。自分だってまあ偽善者な訳だし。


 人間的な欠陥って誰しもあるけど、自分は誰かと一緒に居たり想いあったりするような器の人間じゃないことが分かった。結論は恋愛できるような人間じゃないって言う事。それでも愛を求める事を止められず、金かけて筋トレしてる… でもゲイの世界って非常に生き辛いしゲイって怖い。常にジャッジされないか怯えながら人と会わないといけない。


9月で38歳だけど、人ってある程度は変われるけど、結局は根本の人間性や骨格は変わらない。でも今日も一抹の希望を持ってアプリを開く。多分近所の人には「またこの人いるわー」って思われてるんだろうな… ってまあ会うこともないしまあ良いか。

 


本日の二軒


4000 Chinese Restaurant 高樹町
これでもか!という良質な食材をふんだんに使った中華レストラン。オーナーシェフの菰田氏は元セルリアンホテル中華レストランの総シェフだったとか(多分)。四川ベースの味付けに日本の季節の食材がよく合っている。フカヒレがどっさり、最後のお食事、デザートまで気を抜かない、ここ最近食べた中で最も美味しかった中華ランチでした。カウンター越しの菰田シェフの気さくなトークも絶妙。
https://minamiaoyama4000.jp/

 

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ファイヤーホール4000 麻布十番
上記、菰田シェフによる火鍋のお店。プラチナコース1万円だが、良質のお肉どっさり、フカヒレどーん!を豪快に3種類のスープに入れていく。4000Chineseでも出てきたような高級食材がどっさり出てきてこの値段。餃子やチャーハンのサイドメニューも美味
https://retty.me/area/PRE13/ARE14/SUB1405/100001413795/

 

 

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『きのう何食べた?』とシンプルな愛情の尊さ

民放番組見逃し配信アプリTVerは秀逸

うちにはテレビが無い。仕事柄、TV番組をチェックする必要もあるし、見たい番組もある。そんな時はテレビ番組見逃し配信アプリのTVerを使えば大丈夫。コマーシャルが出てくるけど、無料だし、過去のエピソードも遡れるので非常に便利なアプリだと思う。TBS主導でローンチした、この民放の見逃し配信アプリ、自分の中ではAbemaTVと同様に日常生活に無くてはならないアプリだ。


きのう何食べた?』は視聴回数首位も

TVerアプリでもドラマ視聴回数トップか上位にランクインするのが、以下リンクの『きのう何食べた?』である。正直、西島秀俊はゲイっぽくないし、無理がある配役だと思うけど、役としての史朗さんもゲイであることをどこか受け入れられずに生きている感もあることから、彼ぐらいの違和感ある配役でちょうど良いのかも。内野聖陽は風貌と仕草がゲイっぽく仕上がってて、うまいなぁと毎回思わされる。でも御二方ともやっぱりノンケで生きてきた方達だから、人物から醸し出される雰囲気はノンケそのもの。ケンジのゲイっぽさは演技で出ているものの、ノンケのボロが雰囲気で其処此処と出てしまっている、ってまあ仕方ないよね。。とは言え、原作も好きだし、テレビドラマも原作を踏襲しつつ、それぞれの俳優さんの良さが出ているいい作品だ。

 

きのう何食べた?
第5話#TVer #きのう何食べた?
https://tver.jp/episode/57821683

youtu.be
日常の何気ないシンプルな愛

腐女子向けのボーイズラブは正直苦手だ。そしてボーイズラブではドラマのヒット作品には成り得ないと思う。『きのう何食べた?』が受けているのは、男同士の絡みが極力無い中で、日々の食卓を共に過ごすという単調ながらも大事な過程を共有する事で伝わってくる、じんわりとした平和な愛を描いているからだと思う。それがたまたま男同士のカップルだったという話。


食卓を囲むまでの日々の暮らしは、子供がいる、両親が居る、同性カップルである、などの様々な違いはあれど、みんなが安心できる(はずの?)平和な場所。「おいしいー」「だろー?もっと食えよ」史朗さんとケンジのやり取りはシンプルだけど愛に溢れている、そんな印象を受けて視聴者の自分もホッとする。嫌な出来事や気まずい出来事が有っても、食卓を囲んで美味しいご飯を食べれば、何とか明日に進んでいける。そういうシンプルな愛情が視聴者に受けているのでは、と言うのが僕なりの『きのう何食べた?』に対する分析だ。


性的嗜好に関係無く、みんなが欲しいのはシンプルな愛情と毎日の平和な日常なのかもしれない。ゲイアプリで欲しいものも本当はこういう何気無い平和な日常なんだと、少なくとも自分は思う。しかしながら、日常を誰かと日々共有する関係を持つことは、自分の未熟な内面やこれまでの試行錯誤から考えると、恐らく一生難しいのかもしれない。だからこそ機会に恵まれているゲイ友で、結局最後に相手からのコミットメントを得られなかった、というような話を聞くと、こっちまでがっかりとしてしまう。


40代ゲイ二人、カップルには至らずの話

このドラマみたいに、僕の知り合いのゲイ友で、お相手が弁護士さんというカッコいいゲイカップルがいた。年齢も二人ともこのドラマと同じく40代。でもお相手の弁護士さんが最終的には、相手(こっちが僕の友達)に対してコミットメントできない、という事になり、結局カップルとしては継続しない事になったそうだ。お互い好きなはずなのに、僕からすると勿体ない!と思ってしまう。


まあその友達はモテるタイプだし、恐らくまた暫くして新しい出会いがあると思うのでそこまで心配していない。でも40代ってもう若くない。この先どんなライフプランがあるとか分からないけど、お互いある程度居心地が良いんだったら、史朗さんとケンジみたいに、思い切って一定期間住んでみてもいいと思う。日常をシェアして分かるお互いの姿もあるし、日々食卓を共にして、繰り返していく平和な日常の中で気付く幸せもあるかもしれない。


周りは慎重にとか無謀だとか言うかもしれない。でもそんなの気にしなくて良い。それよりも大事なのは、好きだと言う相手に出会えた事と一緒に居たいということ。そして、今後ふらふらと適当にヤリながら遊んで過ごせるほど若くないという事。相手がマッチョで巨根という事よりも、日々一緒に過ごしたい相手なのかという事が大事なのではと思う。でもゲイって欲張り、肉欲と愛情、両方欲しんだよね、だから誰もマッチングしない、笑

まあ仕方ないよね、『きのう何食べた?』でも観てこういう関係良いなーって思うしかないか。


本日の二軒:

銀座の中華薬膳料理、星福

ディナーで再訪。フカヒレや春巻きなど定番中華料理に挟まれて、薬膳スープが出てくる。中華薬膳詳しくないけど、会社の姉様曰く「こんな薬膳の具沢山でこの値段安い」との事。料理とサービスも仕事はしっかりしていて、銀座の中華では定番コース。


中国薬膳料理星福

050-5872-2123

東京都中央区銀座6-9-9 かねまつビル6F

https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13000574/


Andaz Tokyo - The Tavern

虎ノ門ヒルズにあるAndaz東京のメインダイニング、Tavernは週末ブランチがおススメ。前菜が食べ放題な上に、メインディッシュも数品の中から選べて一人で7,000円くらい。料理もボリュームあるし味もしっかり。凄い!っていう発見は無いけれど、空間の雰囲気、サービス内容、食事のクオリティを考えると週末の昼下がりを過ごすには格好の場所。51階という高層階も非日常感をサポートしてくれる大事な要素。


アンダーズ・タヴァン・ラウンジ&バー

03-6830-7739

東京都港区虎ノ門1-23-4 虎ノ門ヒルズアンダーズ東京51F

https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13209650/

 

セックス格差: ゲイ市場へのインプリケーション

今回の内容

  • 『インターネットは、現代社会にばら撒かれた、アヘンである』(藤沢数希氏)を読んだ  https://cakes.mu/posts/7181 
  • 藤沢氏は、心理学や生態学に基づく男女の恋愛理論「恋愛工学」を提唱。バックグランドは元外資系金融のトレーダー出身。恋愛工学研究所所長である。『ぼくは愛を証明しようと思う。 』(幻冬舎文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4344427262/ref=cm_sw_r_cp_api_i_bEcOCbEEFBXA0
  • 上記のリンクにおける藤沢所長の主張は以下の通り:
  • インターネットにより、sex格差が広がった男女の恋愛市場は、一部のモテ男女による寡占市場化してしまっている
  • 2014年のコンドームメーカーの調査によると、約4割の20代男性が童貞
  • ネットポルノの拡大により、非モテ男女(特に男の)の性欲量がネット空間に流入する事で、実際の恋愛市場における性欲の量が相対的に減少した
  • セックス離れはネットポルノ拡大による結果もたらされたもの: インターネットは現実の性欲、コミュニケーションをも吸収してしまうアヘンのようなものである 
  • で、僕のいつもの結論: ゲイ市場でのsex格差は男女市場よりも明確。インターネットでマッチングのハードルは拡大。マッチングしないゲイはモテゲイの性処理肉便器か、自慰に耽るしかないのか…
  • 本日の二軒: 東麻布の隠れ家焼肉屋、旺角(ウォンコック)@香港の飲茶楼

 

ゲイ市場のセックス格差は男女より明確

この藤沢所長のインターネットによる男女sex格差の拡大論理を僕なりにゲイ市場での現象に当てはめてみると、ゲイ市場ではすでに2000年代初頭から半ばのインターネット拡大期に既に現象として広がっている印象を受けている。しかしながら、肉欲が人と出会う主要な基準とそて顕著になったのは、スマートフォン普及による2000年代後半以降から2010年代の現象では無いだろうか。

 

それを裏付ける明確なデータは無いけれど、ネット拡大期初頭のゲイ市場は、インターネット(PC)でのホームページを持ったゲイ同士の交流、そこから派生するゲイアイドル化という現象だったのでは無いだろうか。そのため、ゲイカーストの内容も現在とは随分異なった様子だった気もする。

 

日本のLGBT人口は5-7%程度という調査結果が現状のようだが、残念ながらそこで、「1年以上のゲイパートナーである比率」、「セックスの頻度」、など詳細なリサーチは探せなかった。しかしながら、藤沢氏が言うような「一部のモテ男が複数の女性を寡占化する」状態は、スマートフォンが出会いのツールとなった現在のゲイ市場では頻繁に見かける状況である。

 

ゲイ市場のモテ男基準は、「イケメン」「筋肉」「アスリート系」「肉棒」という肉欲をベースにしており、後天的な努力でどうしようもない天井が存在する。そのゲイカースト上層、いわゆるモテゲイ達でマッチングし、長期間のパートナーになるというケースがほとんどのようだ。

 

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藤沢数希氏による男女市場におけるセックス格差の図

インターネットは、現代社会にバラ撒かれたアヘンである。|IT革命と恋愛市場の変相――藤沢数希インタビュー|藤沢数希|cakes(ケイクス)

   

Openというゲイ格差の象徴

モテゲイの友人は僕にも少ないながら数名いるが、ニューヨーク在住のゲイ友は、複数のセックスフレンドを世界中の各主要都市にキープしており、出張の度に彼等と食事や旅行をしては、セックスをするという生活を楽しんでいる。彼には長年連れ添っている中国系アメリカ人のパートナーがいる。しかしながら、彼等の間ではオープンリレーションシップという、「他の男ともやってもいいよ」という取り決めをして、お互い世界各地でセックスを楽しんでいる。

 
Open relationshipという、パートナーシップを既に持ったイケメンゲイ達が程良く言い訳として使うこの関係は、正しく男女のsex格差に類似しているのではないか。彼等は精神的な繋がりを長年のパートナーシップに求め、性欲やそこから得られる高揚感を楽しむ。精神的な安住は長年のパートナーから得られる。

 
東京在住のウクライナ人ゲイ友も同じような感じで、パートナー以外の男性とたまに会っては食事とセックスを楽しんでいるようだ。僕は彼とはやったことはないけど、数名のゲイ男子が彼のウェイティングリストに名を連ねているようだ。

 
マッチングハードルは拡大傾向

付き合っているゲイカップルのうち何パーセントがオープンな関係なのかは分からないので、一概にみんながこのようになるとは言い切れない。僕の周囲にはカップルで安定しているサンプルも少ないし、リサーチ結果も無い中での結論づけは無謀ではある。とは言え、ネット空間への依存度が高いゲイ市場では、性欲量のネット空間への放出量は男女市場と比較しても多いだろうし、それが結果的にゲイマッチングのハードルを年々引き上げている結果にもなっているのでは無いだろうか。出会いが会ったとしても、実はオープンな関係の彼氏持ちだったりする。

 
そのようなゲイの受け皿として、有料動画サービスや、セックス/マッサージのデリバリーサービスが有るのであって、まあいいと思うけど。しかし、スマホのスワイプやナイモンのレベル上げには正直もう疲れた、と言うのが中層以下のゲイ御仁が抱いている現状への感じ方なのではないだろうか。出会い方としても、会っていきなりセックスか、拒絶その後音信不通、の両極化が進んでいるような印象も受ける(って単に自分が老化してるだけ…)。インターネットはゲイ市場のオープン化にも貢献してきたが、そこで吸収されるコミュニケーションは現実のゲイ市場を歪なものにしている推論も否定できないであろう。

 
性欲処理肉便器になるしかないのか

いずれにせよゲイカーストで残された下層の僕は、他人に優しくして人当たりを良くする以外、今のところ特段良さを出せる要素も見当たらない。後は筋トレに投資して、肉欲を掻き立てる要素を最大限に引き出し、平均値にまで近づける事くらいだろうか。

 
マッチングアプリでたまに見かける、ヤリ目と性欲処理肉便器の御仁。僕もそのカテゴリに足を半分突っ込んではいるけど、性欲処理だけで良いのであれば、その生き方を変える必要はない。でも、ある一定の回数を経ると、性欲処理もただのルーティーンになってしまう。精神的な繋がりがあっての挿入だし、性欲処理肉便器は、処理後の虚しさを半端なく感じてしまう。ので、変態エッチも僕の性分には合ってない。という事で、アプリ以外の違う出会い方を見つけるしかないだろう。


本日の二軒

すみずみ@東麻布 または 大倫敦酒樓@旺角、香港

 
本日の二軒は東麻布の焼肉屋と、香港は九竜半島側にあるウォンコックの飲茶屋の二軒。東麻布の焼肉屋は、お肉の質も良いし、定番のサイドメニュー、ナムル、チョレギサラダ、コムタンスープ、ピビンバと全てにおいて仕事が丁寧。お値段もドリンク数杯、満腹食べて一人7000円程度。混雑した煩さもないし、落ち着いて焼肉できる良いお店。

 
ウォンコックの飲茶屋はベストな選択肢ではないけど、気軽に行ける飲茶屋の一つ。ワゴンで飲茶の蒸籠をおばちゃんが運んでくる形式。広東語が話せなくても、お店の人は観光客慣れしてるから問題ない。日本と比べるとやや油っぽいけど、大根餅や海老餃子、焼売などの定番飲茶を食べまくっても一人3000円行かない。おすすめ飲茶屋の一軒。

 
焼肉 すみずみ

050-5594-5800

東京都港区東麻布3-3-11 篠田麻布ビル 1F

https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13214310/

 
倫敦大酒樓 

(+852) 27718018 

香港九龍旺角彌敦道612號好望角大厦 

https://tabelog.com/hongkong/A5204/A520401/52000056/

 

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