Tokyo HideOut

アラフォー外資系金融勤務のゲイHideが描く日常

5年に1度の周期

ゲイの恋愛は選択肢が限られている事を知っているから、両想いで良いなぁと感じた関係でも、タイミングや相手の状況次第で物事が進まずに立ち消えになってしまうような案件が、5年に一度は有る。そんな時は非常に遣る瀬無い。まあ相手が積極的に来ないという時点で、1) 自分の外見に余り興味が無い、 2) 身体もそんなにセクシーじゃ無い、 3) 結論、 楽しいけど保留、という行動になるんだと思う。

自分の事を「好きだ」と面と向かって言われ、自分も「あーまじタイプ!」という状況は、これまでの経験則上、5年に一度の周期でしかやって来ない事が分かった。大阪人T(2003年)、南米人のG (2009年)、フランス人M (2014年)。ざっくり覚えているだけなので正確に5年という刻みなのかは、まあ適当だが。しかし30後半に差し掛かった昨年以降、相手が最後の一歩を躊躇う、要するに愛に飛び込もうという行動を躊躇する事ほどフラストレーションが溜まる事はない。

どんなにモテようが、人と出会う機会が増えようが、そんなフィーリングになれる相手は限られている。男女の恋愛だって同様の事だ。ましてや母集団の小ささとウケ/タチの構成比が歪で、構成員の顔面偏差値の開きが大きいゲイ市場で、お互い良いなぁーと思える相手に出会えて、楽しいと思える事なんて、少なくとも自分にとっては奇跡としか思えない。実際にその出会う確率を数値化したわけじゃないけれど、少なくとも5年かそれくらいの周期でしか巡って来ない非常に貴重なもの。

特に最近まで引き摺っていたフランス人M案件は自分の中でもフラストレーションが溜まる案件であった。もともと九州で先生をやっていたM。福岡に遠距離中の彼氏が居るらしく、結局はその関係を切る事が出来なかった事が原因なのだと思う。ワインや海外旅行にも全く興味が無い彼氏とは裏腹に、オープンでどちらの分野にも興味がある自分は話しやすかったのだろう。毎回違うご飯屋をピックアップしては、お酒とお互い最近の興味がある事、最近観た/聴いたオペラの話、こんな事を英語、フランス語、日本語混ぜながら話す事が楽しかった。お互い食べて飲む事に興味がある事が嬉しかった。所謂、脳内セックスというある種の恍惚状態に陥っていたのだ。彼氏との関係が上手く行っておらず、恐らく別れているであろう状況になっていたはずの数ヶ月前でも、Mが一歩を踏み出さなかったのは、恐らく自分の外見がなのかなぁとも思う。

自分は拙い自分なりのベストを尽くして、想いも伝えた。後は相手の決断と行動に委ねたが、結局それは叶わなかった。この様な状況も次回来るのは5年後の40過ぎてからなのだろうか、いや若しかすると、もう無いのかもしれない。30代のゲイって一番楽しいけど、これが終わるともう何も無いのかな、とたまにゲイ友と話す話題。自分と同じ年齢だったフランス人Mはどのように人生を考えていたのだろうか。人生で我々に残されている時間もそんないない中、何かを熟考したりするよりも、動き始めてお互いのフィーリングを感じた方がより手っ取り早いに決まっている。何を躊躇う必要が有ると言うのか?(え、お前の顔面だって…?申し訳ない…)

どんどんと増殖する頬っぺたの肉と相反するように出会いの確率も少なくなっている昨今。どげんかせんといかんと思うが、こればかりは仕方がない。また上手くいかないなぁと思う一方で、年齢は確実に積み上げている。そんな中、いつも2人で通っていた渋谷のビストロの前を通る度に、Mと話していた会話や彼の顔がフラッシュバックする。了

(本日の一軒)

汁なし坦々麺 どらいち

坦々麺が好きだ。某有名四川の汁無し坦々麺も良いが、ふらりと入れるお店で美味しい汁なし坦々麺を味わえるこの店は貴重。汁有りの坦々麺を注文すると、麺を食べた後のスープにご飯を入れてくれてシメも食べられるという良いお店。

麻布麺房どらいち

03-5442-1928

東京都港区南麻布2-12-5 https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13009338/

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お金で愛を買う(ゲイ40代編)

ゲイで言う所のマッサージとは、手こきで行かせてくれるか、挿入有りのサービスの事を指す。港区に引越す前から相性が良かったゲイのマッサージ師Tさんは、特段外見がタイプ!という訳ではなく、性格とエッチの相性が良い事から、かれこれ2年くらいお世話になっている。Jack'dのゲイアプリで彼のプロファイルが目に止まった。「スポーツマッサージ、エロも有り、タチ」というキャッチフレーズに乗せられて、月一でうちに来てもらっては、マッサージと挿入をして帰って行くTさん。年齢は42歳らしいが、ゲイのご多聞に漏れず若く見える。

 

どうしても挿入されたくて仕方ない時、疲れた週末に、LINEで連絡するとうちまで来てくれるTさん。但しここでの「ヒデ、お前やっぱり愛を金で買おうとしてるやん」というツッコミは誤り。性処理とマッサージをちゃんと同時にやって1万円って安過ぎる(チップは上乗せ)。愛が欲しい訳じゃなくて、礼儀正しい大人のゲイが、たまにうちに来て一通り喋ってエッチをして行くという関係。一プロと客との関係に過ぎない。お互いの肉棒はしゃぶらないし、キスもしない。ここはお互いを信頼してないからだが、特段それは気にしない。

 

しかしながら残念な事に、数ヶ月前、東京に疲れて関西の実家に最近里帰りしてしまったTさん。それでもたまに東京に来ているらしく、その度に滞在期間の連絡が入る。先日久し振りにお互いの都合が合って、久し振りにうちに来てもらう事になった。マッサージをしてもらっている間の会話はアラフォーゲイの悩みをお互いに披露するというもの。浮いた話も無いし、今後どうするよ、的なオチになる。お互いの年齢を考えると至極普通の悩みで有る。彼氏やパートナーが居れば全て問題は解決するのであろうか。詰まらないと感じている日常から抜け出す事が出来るのだろうか。今感じている答えは、否。

 

マッサージ師Tさんのとあるクライアントで、42歳のゲイ男性Jさん。10年程付き合っている彼氏(50代前半)と同棲をしていて、側からみれば幸せなカップルなのだそう。マッサージ師のTさんは、50代の彼氏さんが居ない昼間にマンションにお邪魔して、マッサージと挿入をJさんに施して帰って行くそうだ。最近、そのクライアントJさんが20代のウリ専ボーイにどハマりして、旅行に連れて行ったりしているらしい。しかし愛をお金で買えない事をマッサージ師のTさんに愚痴るのだそうだ。

 

ゲイが50を過ぎるとsugar daddy(パパ)などと年下の男に言われ、出会いの数も極端に少なくなってしまう。ゲイの寿命は40代までとは言われるが、強ち間違っていないだろう。10年男同士が一緒にいると、セックスレスになるし、そこでの関係は、お互いの遊びを認めるopen relationshipになるというのが、自分の海外リサーチの今の所の結論だ。10年来の付き合いで得たものは、パートナーとの信頼関係。病気でどちらかが倒れた時の看病など、どちらかと言うと老後に備えた目的の方が大きい。

 

でもエッチをするなら、弾力のある筋肉で覆われた若い男性とが良い。みんなそう思って生きているゲイ。彼氏やパートナーが出来たところで、死ぬまでエロオヤジのまま性欲は尽きるところを知らない。腐臭が漂うジジイになってでも、若い筋肉男のブリーフをずらし、肉棒を咥える事に執着し続けるのだろうか。何だかそんなのはちょっと悲しい。しかし老いは、社会的抑圧と若さの喪失によるコミュニティとの距離感、ゲイ男性にとっては二重の圧力となる。

 

オランダや北欧、サンフランシスコの40代〜ゲイコミュニティのリサーチの必要性を今一度強く感じる。彼等のライフスタイルの中で何かしらロールモデルとなりそうなヒントを得てみたい。ゲイにとっての幸せは肉棒を咥えたり、挿入されたりするだけじゃないよ、と気付ければ、ゲイアプリで軽くブロックをして相手との関係を断ち切るような行為って少しは少なくなるのだと思う。

 

マッサージ師Tさんとも話してたけど、アプリって目的を得る事だけ(要するにサクッとエッチをする事)にフォーカスしすぎて、それまでのプロセスを全てショートカットしてるよね、と。だから新しい人と出会うことに全く新鮮味が無くて、楽しくなくなったよね、と。

 

それはよく分かる。しかしスマホがコミュニケーションのスタンダードとなった今、此処から後退する事は難しい。だだ、肉棒、挿入、射精というルーティンからの脱却を皆々が意識しないと、このコミュニティって結局はみんなが筋肉男になって、精液で塗れるだけのつまらない世界に成り下がってしまうだろう。と、マッサージ師Tさんと絡みながら自分が精液まみれになっていた…あかんわ。。まぁ、たまには良いよね。了

 

(本日の一軒)
ダバインディア インドカレー

 

京橋にある南インドカレーの名店。此処のダルは美味しい。ビリヤニライスも本場に近い、とインドでカレー修行した姉さんが言っていた。サンバルやラッサムという辛いカレースープも南インドカレーの特徴。大手町OLだった頃、金曜に遠征していた京橋の名店。平日ランチは行列必至。

 

ダバインディア
03-3272-7160
東京都中央区八重洲 2-7-9 相模ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13000506/

Looking - ゲイドラマ

HBOのゲイドラマLookingに最近ハマっている。このドラマはゲイに絶大支持を誇るABCドラマGleeのJesse役で有名なJonathan Groffを主演とし、サンフランシスコのゲイシーンを描いたテレビドラマである。しかし、これはドハマり過ぎる。HBOの陰謀だとさえ思えてくる。主な要因としては、各エピソードでの出来事が非常に生々しく、ゲイあるあるの身近な事象を、Jonathan GroffやRussell Toveyなどのゲイイケメンたちが上手く自然に演じているところだと思う。エッチシーンが非常に生々しくて、そこでの喘ぎ声や息遣いがその辺のゲイエロビデオよりもクオリティが高く、数段ヤバい作品である。


「Looking®/ルッキング」シーズン1 予告編 Huluにて独占配信中!

主演のJonathanが演じるゲイ青年パトリックはサンフランシスコのゲーム会社で働くデザイナー。パトリックのゲイ友のオーガスティンとドムは仲のいい3人組、いつも3人でつるんでいるのが見ていて心地良い。ドムは他の2人よりも若干年齢が高く、今年で40歳を迎える。ウェイターとして働く自分の状況に疑問を感じながらも、独立して自分のレストランを持つ夢をかなえようとする。40歳の誕生日にドムが行っていた一言、「40歳になったら、ゲイにとっては墓場と同じだ、Grinderでは相手にもされない、ゴーストみたいに生きる」という趣旨の事を冗談交じりに言っていたが、これは誰しもが不安に思っていることである。自分もあと4年でそうなる。死ぬまでの時間を手元の現預金資産を見ながら気にし始める時期でもあるだろう。

結局、ゲイって何のために生きているのか分からなくなって、ある程度のエッチを繰り返した後は、人を好きになる目的すら分からなくなってくるものだ。また、性欲の衝動にかられて走り出した2人も結局はお互いを受け入れるような器が無かったりもする。自分の場合はそうかもしれない。相手を渇望していて、万が一の確率で誰かに出会ったとしても、きっと真剣な関係になれる覚悟も自信もないのだと思う。

 

「そんな贅沢な、あんたそんな面で」と突っ込まれるのは若干誤解が有る。別に他に遊びたいとか、えり好みをしたいとか言っているわけではなく、自分は他人と真剣に向き合えないことが問題だという事だ。Lookingでもパトリックがメキシコ人の彼氏リッチーを見つけるが、結局は上手くいかずに終わってしまう。パトリックは家族、友人の目を気にし過ぎて、彼氏との関係を上手く見せようとして頑張ってしまう、でも結局それは、本心で相手の事を好きになっているのではない。パトリックは真剣に人と向き合うという覚悟ができていなかったのだ。自分もゲイであることをどこかで恥じているのだと思う。相手を受け入れる器云々以前に、自分の事も受け入れられていない。外に出ると人の目を気にしてしまうし(たまに路上でキスしたりするが。。)、変な目で見られていないか、などと過敏になってしまって、相手を傷つけてしまうことが何度かあった。

また、Lookingではゲイと両親との複雑な関係も注目描写のうちの一つ。パトリックは両親に自分がゲイだとカムアウトしているが、ある程度ゲイに対する理解のバックグラウンドがあるアメリカでも、両親はこの事実を受け入れることに時間を必要とするし、何故自分の子供が?と悩む。「オネエ」で一括りにされている日本には、ゲイに対する理解はほとんど進んでいないのが現状だろう。ゲイのライフスタイルが一般に思っているよりも重層的で、普通であることを理解している人たちがどれくらいいるだろうか。まあ、結局はチンポと胸板乳首にがっつくのが僕らの結論なんだけど、エッチにアグレッシブな事を除いては会社で働いたり接待をしたりと普通に生きている。そんな事実がクローズアップされることは日本ではもう少し先の事になるだろう。ゲイに対する理解の社会的素地が全くない中で、両親にゲイである事実をつきつけたとしても、それは「自分を受け入れてほしい」というエゴにしか過ぎない。最近自分の中で出している結論は、そのまま両親には何も言わないでおいた方が一番いい、という事。それよりも、もう少し会う時間を増やした方がよっぽど親孝行と言えるのではないだろうか。

Lookingのシーズン1最後のシーンは、彼氏だったメキシコ人のリッチーに結局は受け入れられなかったパトリックが家に帰ると、親友で同居人だったオーガスティンがパトリックのベッドでYouTubeを見ながら寝落ちをしているというシーン。オーガスティンは彼氏と同居するためにパトリックとシェアしていた家を出たが、結局は彼氏と別れ古巣へ戻ることに。ゲイのライフスタイルが何も確立されていない中で、結局そこに残るものは友情しかないのだろうと思う。そうやって上手く年を取っていければそれでいいのだ。え、本当にそれだけ…?了

 

(本日の一軒)
マルイチベーグル 白金高輪


港区では知らない人はいない(多分)白金高輪のベーグル屋。朝7時に開店するが、10時以降に行くと店の外まで行列が。ベーグルごときで何やねん!と思っていたが、一度ふらっと早起きをしたある朝、玄米ベーグルと、ポテサラをサンドしたベーグルを購入。上手すぎる。。それから早起きをしてバルク買いをするようになった。人気なのがうなずける名店。

 

マルイチベーグル
東京都港区白金1-15-22
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13010793/

ダウントンアビー S5の件

ダウントンアビーのシーズン5がネットフリックスでもやっとリリースされ、気になっていた続きをやっと観ることができた。シーズン5の舞台は1924年のイギリス。労働党が史上初めて政権を獲得し、マクドナルドが首相となった時期。女性の社会的地位向上意識の高まりや、貴族の社会的地位没落が徐々に顕在化してくる時代でもある。

 

ダウントンアビーの面白さは、社会的コモンセンスと人々の価値観の変遷を歴史的事象と共に観ることができる、という所に尽きると思う。コモンセンスとは非常に漠然とした概念であって、個々価値観の総体であると言えるが、その変化のスピードは非常にゆっくりとしたものである。当時イギリス社会コモンセンスの中で、驚きなのは以下の事項であった

 

(Downton Abby Top10 moment)

 https://youtu.be/9cyHiDzyDME

 

- 男女の婚前性交渉はタブー、特に貴族など上流社会の独身女性が婚前に男性と性交渉するなど以ての外


- 避妊処置もタブー: 薬局でそれらしき物を販売しているものの、女性が購入する事はタブー


- 結婚していないシングルマザーは恥: ダウントンアビー当主グランサム伯爵の次女レディー・イーディスは、恋人だったマイケル・グレッグソンと婚前性交渉に至ったが、相手のマイケルは旅行中のドイツで行方不明に。同時にイーディスの妊娠が発覚し、スイスにてお忍びで女児を出産する事に。周囲には自らが女児の母親だとは公開しないものの、ダウントンアビーで引き取り、シングルマザーとして娘のマリーゴールドを育てる事となる


- 当時もゲイはいたが、実際の同性間性交渉は犯罪: 現代のシンガポールやロシア、ポーランド等は、自分の知る限りでは、ゲイというステータス自体が犯罪のようだ。とは言え、社会的規範としてそうなっているだけで、実際は容認されている。戦前の当時もゲイはいるものの、相手を探す事は至難の技。ダウントンアビーの副執事トーマスはゲイだが、気に入った男性同僚をゲイだと誤解し夜這いしようと試みる。結局は誤解と分かり、逮捕される寸前まで行きそうになる…

 

女性の社会的地位の低さ、厳格に規定された各性別の役割、ゲイは病気・犯罪と同等とみなされる等、1924年のイギリスは現代の我々が生きるには非常に堅苦しい散々な時代であった。インターネットもないので、当然出会い系サービスなどは無い。階級間の分断により、出会える相手は限られている。人の流動性が著しく低い事で、自分の属するコミュニティが基本となる非常に狭い世界であったことが窺える。男女の結婚もある種、習慣の一部であり、性婚前交渉の原則的禁止が男女の婚姻をより促す役割を果たしていたとも言える。

 

ゲイに関して言えば、古代からその類の関係性は存在したものの、タブー視される事が普通であったようだ。ダウントンアビー副執事のトーマスは普通にイケメンだが、いかんせん相手がいない。ゲイバーも出会い系アプリも無いので、相手を探す事はほぼ不可能である。人の流動性が著しく低かった事で、その希少価値も高かったのではないか。

 

そのような近代と比較して、我々が生きる現代はスマートフォンにより人間個人の流動性が非常に高まったと同時に、価値の希薄化を招いた事も事実。特にスマートフォンの登場は我々のゲイコミュニティに対する認識を大きく変えたデバイスとなった。GPSをベースとしたアプリサービスによって、ゲイの位置特定が可能となり、コミュニティ内での構成員プロファイルに誰もがアクセスできるようになった。

 

ゲイの流動性が著しく高まった一方で同時に失ったものは、性行為の希少価値であろう。Grinderなどのどちらかというとセックス目当てのアプリでは、セックスの時間単位による切り売りが当たり前となり、フェラやバックセックスの希少価値を著しく下げてしまった。それと同時に、容姿による選別基準を著しく引き上げる結果となった事も確か。グローバルにゲイの筋肉信仰が加速している事は、欲望追求の顕在化がスマートフォンによって実現された結果であるとも言える。テクノロジーが発達する前の、ゲイの世界を俯瞰できない時代の方が、今のようなオープンさを享受できないにしても、よほど幸せだったかもしれない。

 

テクノロジーの変化は非常に早く、その進化に伴って私達の社会インフラも大きな変化を遂げている。一方で人々の価値観、社会的コモンセンスの変化の速度は漸進的なものだ。異質な物を目の当たりにしても、寛容さを忘れないグランサム伯爵のような態度は我々の現代人も見習うべき所はあるのではなかろうか。まあ貴族の地主やから余裕有るのは当たり前やねんけど…

 

婚前性交渉禁止、ゲイ犯罪とかマジやっとられんとダウントンアビー観ながら思っていたが、タップ一つでサクッとセクフレが見つかるのも何だか違和感。名前すら分からない相手とやっても、何だかなぁと感じる。1924年ダウントンアビーの時代に生きる人々が見たら驚くだろうが、我々にできる事はちゃんと性病検査をして、コンドームや避妊を地道にやっていくしかない… 結局セックスはアプリで簡単に手に入るようになり、または購入できるようになり、コモディティ化している事は確かである。って、やりまくってるのお前だけだろって…?否定できません。。了

 

(本日の一軒)
和牛焼肉 KIM

白金にある和牛専門の焼肉屋。お肉のクオリティが高く、ユッケでも無い生肉でも無い和牛ハンバーグに魅了される。コースのサイドも美味しく、ザガットサーベイ掲載の店とは納得。お店の方もフレンドリーで一人焼肉をする日も近いかも…

 

和牛焼肉 KIM
03-6450-4129
東京都港区白金2-2-2
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13110222/

ゲイお見合い

巷で既にメジャーとなった男女の結婚相談ビジネス。周囲にも利用している男女はそれなりに増えてきたと思うし、アラサーの女性にとっても一つのツールとなりつつあるようだ。昨年ひょんな事から、ゲイ専用のお見合いサービスをネットの検索広告で発見し、好奇心半分で利用してみることにした。

 

システムとしてが初期登録料10万円のほか、月額会員費用としておよそ10,000円程度の出費となるサービスである。サービスのおおよその流れは以下の通り。

 

⑴初回の登録で紹介所がある事務所に赴き、基本的な必要事項を入力する、⑵毎月テキストで紹介相手の自己紹介文と共に年齢、身長・体重などの基本的な情報がメールで送付されてくる、⑶会ってみるか、会わないかの希望をメールで返信する、⑷紹介所に赴き、ご対面、5分間話してお互いのフィードバックが合致すれば、その後お茶でも、という流れになっている。

 

ここで注目すべきは、実際に会うまで相手の容姿・顔がわからないこと、実際に会って話す時間は5分間であること、であろう。僕はこれまで4名の方とお会いさせて頂いたが、結果として、そのうち2名の方からは、5分後のフィードバックで、ごめんなさいコールを頂いてしまった。結局は視覚的好みから興味を覚えていくというスタンスはアプリの出会い系サービスと変わりはない。大きな声では言わないが、5分間で何がわかると言うのだろうか。しかしながら、顔形は重要な要素なので、話したとことで相手への興味関心が変わるわけではない。

 

結局重要な要素が容姿であるとすれば、ここでのプロセスもアプリとは何ら変わりはないのでは無いか。アプリでは仲介人がいない事で、好みとは外れた相手と会うと非常に気不味い雰囲気が流れる。無理をして1時間程度は一緒に時間を過ごさないといけない。僕は基本的にコミュ障だが、会社に取材に行ったりする事も多いので、差し障りのない話題で1時間乗り切る事はそこまで難しくはない。お見合いサービスではこのような違和感も、5分後のフィードバックでバッサリと切り落とすことができる。そう言う意味では時間の無駄にはならないし、効率的な出会い方なのだろう。

 

とは言うものの、連続してごめんなさいコールを頂くと、正直萎えてくるのも事実。現実が思うように上手くいかないことくらい仕事でもプライベートでも味わってきたが、アプリのように事前に有る程度スクリーニングしてくれても良いのかなと思う(そうなると結果としてアプリと同様の結果になって、最終的に出会いゼロになるストーリーに収斂するのだが…)。

 

男女の結婚相談のように、結婚や出産という目標がない事も、出会いに尻込みしてしまう大きな理由の一つだ。日常的にAnytime Fitnessに通い、Gold's Gymで週末はパーソナルトレーナーと重い鉄の塊を持ち上げても、まだ恋愛活動のリングには立てない。トレーナー並みの筋肉に増量しないと、アプリ上での差別化はほぼ不可能だからだ。ニューヨークに行ってアプリを開いた時の衝撃は半端ない。胸筋のボリュームも違うし、スタイルが違い過ぎる。しかし、その先に何があると言うのだろうか。

 

ゲイってこんなにコストがかかる生き物だったっけ…?ゲイカップルのサンプルが少ない僕からすると、パートナーシップなんて一部のイケメンゲイたちの特権としか思えない。ジムに通い、仕事もし、外見にも気を使い、性格も良いとか正直無理だ。そんなモンスター居るのだろうか…

 

仏道では「一生皆苦」という思想があるようで、乱暴に言ってしまうと、煩悩に支配された人間は常に苦悩に苛まれ、平穏な心には永遠になれないというもの。脳科学の論客には、「恋愛は脳が刺激を受け快楽物質と認識することから、依存状態に陥ってしまう」という主張もあるようだが、恋愛することで生きていると感じていた事は、結局のところ脳が刺激を受け快楽だと認識していたに過ぎない。

 

お見合いにしてもゲイアプリにしても、自分の煩悩を増幅させ、苦悩をもたらすものでしかない。男と何らかの関係を持つ次には、所有欲や相手を知りたい欲求が出てきて、その先の欲望の増幅はとどまることを知らない。好きになってくれない相手を好きになる、お金を払って挿入関係を繋ぎとめようとする、これらはそもそも恋でも何でもなく、脳が刺激を受けて快楽だと認識していた事に過ぎない。結果として身体も心もボロボロになり、痛い自分が残るだけだ。

 

仏教脳科学が良しとする他者との関係について、自分の学習では未だ結論には辿り着いていないのだが、煩悩に塗れた自分のライフスタイルを見直す良い機会になる可能性もあるだろう。他人と会うとパフォーマンスとして過激な発言を繰り返すうちに、煩悩を徹底的に追求しまくる業が刷り込まれてしまったが、結果としてこれが様々なトラブルや苦悩を産むことになっている事は事実。そこで残ったものは、愛を求めてもがいている、醜いアラフォーのゲイ男という事実。暫くは大人しく過ごして、脳刺激の抑制に努めたいと思う(いつまで続くことやら…)。仏門に入る事は未だ無いと思うが。了

 

(本日の一軒)
クリスプサラダワークス 六本木ヒルズ
King George 六本木ヒルズ

 

六ヒルではマストのヘルシースポット。King Georgeは当ブログでも以前に紹介した代官山の六ヒル店。クリスプサラダワークスは、自家製ハムも発色剤やその他添加物なし、ドレッシングもオリジナルで化学物質を徹底排除(多分)。炭水化物とタンパク質はキングジョージのターキーサンドで補充。最近の定番スタイルになりつつなる日常使いヘビロテの2店舗。

 

キング ジョー
03-3403-3537
東京都港区六本木6-2-31 六本木ヒルズ ノースタワー 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13202628/

 

クリスプ サラダ ワークス 六本木ヒルズ
03-6721-1162
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズヒルサイド 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13191811/

 

性産業の転換点(妄想)

アルゼンチンでの男性ストリッパーパーティーの体験談をアラサー女性がブログで記載。アルゼンチン男のストリッパーが筋肉男でチンポがでかい?いや、そんなん知っとるがな、と。日本ではなかなか味わえない貴重な体験って、そんなん知っとるがな…巨根でオーガズムが得られると思うのなら、積極的に自身を輸出すべきだ。日本の婚活市場に興味が無く、マッチョで巨根のラテン男に跨りたいという願望を持って何が悪いのだろうか。

http://sekaishinbun.net/2016/03/18/hot-argentinian-stripper/ 世界新聞: 美男都市ブエノスアイレスでアラサー女男性ストリップを見てきた

 

男女の機会均等、平等化というのなら、「いやちょっくら歌舞伎町のアルゼンチン男性ストリップバー行ってくるわ」、「今夜?悪りぃ、エリカと新宿の白人もっこりお触りバーなんだ」、などというvenueが出来ても良いのでは無いかと感じる(ゲイでも入って良いのなら自分も週一で通いたい)。挿入という物理的な接触がない事や、そもそもちょっくら抜くという感覚が女性にも有るのかどうかゲイの自分はよく分からないが、既述のブログのような女性が居れば、一定のマーケットは有るだろう。

 

そういうサービスのローンチに向けてどのようなターゲット層が想定できるのだろうか。女性用風俗では普段あまり男性との接触も無い、ましてや白人さん?というような女性向けにクローズドイベントとして、アルゼンチンストリッパーやもっこりバーをやっても良いと思う。男性用でもそうだが、風俗ってそういう性サービスとは遠いポジションにいる人達のためのものでも有るし、これを機に海外に自分輸出!というきっかけになっても良いのでは無いか(なんて滅茶苦茶な動機付け…)。

(肉食系女子、世界男狩りの旅)
https://cakes.mu/posts/11761

 

しかしながら、白人ストリッパーの雇用にはある程度のコストがかかるし、東京に呼び寄せる事で彼等には相応のプレミアムを給与に乗せないと来てくれないだろう。デフレ脱却出来ていない日本で果たしてこのようなサービスが成り立つのだろうか。白人ではなく日本人マッチョ男を集めて、インバウンド向けサービスで高めの料金を設定しても良いかもしれないが、アジアの性産業では価格面でバンコクにかなうものはない。やはり東京でのサービスローンチは現実的ではないのだろうか…

 

今後インターネットが我々の生活に浸透していく中で、IoT(物のインターネット)、人工知能といった技術がより身近なものになる事は不可避な傾向と認識していて良いだろう。コールセンターのようなバックオフィスが人工知能に取って代わられる事は既に起こっているし、ロボティックスオートメーションによる様々な作業の自動化、Amazonによる無人化コンビニ、ハウステンボスにあるほぼロボットだけで運営している変なホテル、などなど。労働人口の減少を補うソリューションとしてこれら技術の台頭が期待されるが、一方で僕が属している金融業などでは、バックオフィスの自動化による雇用者の絶対数減少という負の側面も認識しておくべきだ。

 

このようなトレンドの中で、人間にしか出来ないこととは一体何なのだろうか。僕も未だ人工知能については初期の自習段階であるが、芸術、創造といった分野は今後も付加価値を認められ続けるし、僕が週末行っているような整体のような手技を必要とする職業、医療行為についても存続し続けるのではないか。またVR(バーチャルリアリティ)によってより生に近い性行為は体験できる可能性も出てきている。インターネットによりTSUTAYAでモジモジしながらエロビデオを借りる必要は無くなったし、ゲイビデオもダウンロードでほぼ揃うようになっている。特に海外のゲイ向けエロコンテンツはここ数年で大きなクオリティの進化を遂げたと感じる。とは言え、生身の人間を求めるという根源的な欲求は果てないだろうし、そういう事から性産業自体も最終的にはゼロとはならないのではないか。

 

女性の性体験解放とゲイライツの実現には、各種要素である種の相関性も見て取れる。現状の性産業は若年層の消費行動変化や人口減少により衰退していると聞くが、そもそも性産業は男性用だけのものではない。IoTはじめとしたインターネット普及による産業構造の変化は、性産業のポジションを再定義する機会になり得ると期待している。女性向けソフト風俗がもう少し拡大すれば、社会的な性産業のイメージも若干変化し、産業としての再成長も期待できるのかもしれない。メディアでの女性エロトークは、大久保佳代子壇蜜いとうあさこのような一部の芸人や業界人に限定されているのが若干残念な現状だが、これにオネエ系ではないテレビ映りの良いゲイでもぶち込んで、白人のもっこりでも触りながらトークイベントをしても良いだろう。

 

開けっぴろげにエリカとユキが白人もっこりバーに行くには、サービスのローンチも含めてすぐには実現しないだろうが、東京にもそのようなムーブメントが来る、と密かに期待している。そういう期待も含めて、今年の自分の誕生日は、海外のバチェロットパーティーのように男性ストリッパーを呼ぶ予定だ。

 

(本日の一軒)
大五 白金高輪

 

白金にあるとんかつの名店。ランチ時は行列必至。お肉のクオリティが高く、分厚いとんかつと大量のキャベツが嬉しい。夜は一品料理も充実しており、しっぽり飲みたい場合も対応可能。揚げ物はちょっと…というゲストが居ても小料理でカバー可能。大将の安定感あるキッチンと女将の仕切りも小気味良い。

 

大五
03-3444-2941
東京都港区白金1-25-21 日興パレス 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13007156/

 

お金で愛を買う(忘却編)

周囲にスポンジからケーキを作る人員がいないようで、クリスマスや誕生日にケーキを作る要員として駆り出されることがたまに有る。アラフォーのゲイがケーキを作っても特段新鮮味はないが、パーティーなどの状況で、ケーキを出すとみんな喜んでくれるし、それはそれで有難いことだ。そこで何故ケーキを作れるの?という質問をされることが多々有る。その答えは、英国人男の誕生日ケーキを作ったから、である。

 

4年ほど遡った2013年、僕は以前の会社内で部署異動をして半年程度経ったところでリストラ宣告を受け、会社をクビになった。ずっとニートをしていたいがそういうわけにも行かないので、フラフラとしながらも、一応再就職活動をやっていた。職業紹介をやってくれるヘッドハンターに連絡を取り、再就職活動をやるのが普通なのだが、ヘッドハンターの中でも僕のお気に入りはイギリス人のJ。背が高く白く透き通った肌をしたJは、僕よりも年上だったにも拘らず非常に若く見える貴重な白人男だった。

 

どうしてもJとセックスをしたい!という衝動に駆られた僕は、彼とご飯に出かけては、彼の肩を触ったりお互いの頬にキスをしまくっていた。一方のJにとってみれば、頬っぺたにキスなど単なるスキンシップ初級。彼に取ってはHello!という挨拶と何ら変わりはない。しかも彼のようなスペックの白人ゲイ男(しかもセックスはタチ)だと、東京では瞬間蒸発してしまう。彼のフェイスブックには綺麗なイケメンゲイがパーティーと思われるであろう状況でJと写真に写っていて、どう見ても僕には勝算は無いようだった。

 

そのような状況下でJと知り合って2ヶ月程度経った或る日、ひょんな事からJの誕生日が1ヶ月後に迫っている事を知る。一緒にお祝いできたら良いなーと思っていたが、案の定彼の誕生日パーティには呼ばれず、彼のFacebookで綺麗な格好をした方々が楽しそうに写っている写真を見て凹む自分。それならうちでやってやろうじゃない!と勝算の無い勝負で更に悪あがきをする自分。今思うと何と恐ろしいデスパレートなゲイなんだろう、と正直思う。当時はそんな状況把握もできない、挿入される欲望に駆られた痛いアラサーゲイだったのだ。2週間後に当時住んでいた二子玉川のルーフトップテラスがある部屋で彼の誕生日会(2週間くらい過ぎてるけど)をやる事となった。

 

肝心のケーキはスポンジが上手く膨らまず、数回の練習を重ね、多目に作り冷凍庫で保存。サラダと生春巻きで前菜となり、メインは牛肉のビール煮込みで決定。フィナーレでUnion Jackでデコレーションされたケーキとニコライバーグマンの花が用意されている… どんだけ頑張るんだよ。。ホイップクリームも乳製品があまり食べれない彼のために、豆乳のホイップクリームを使用。

 

当日は6月の初旬で若干の肌寒さも残る中、晴れた夜空の下で彼の誕生日会となった。エンドまで完璧に事は進み、彼も喜んでいたようだった。結局Jとは再就職活動中のお互いの利害不一致で気不味い雰囲気となり、それから音信不通となってしまったが、パーティーを一応は仕切る事ができるような体験をした事は無駄になっていないと思う。その後港区のちょっと広い家に引っ越してからはいろんな人達とパーティーする機会ができ、この体験は役立ったと思う。

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しかしニコライバーグマンの花束は20,000円、東急で買った和牛も15,000円くらいだった。ついでにル・クルーゼオーバル鍋も購入。失業中にもかかわらず6万円ほど彼の誕生日会につぎ込んだ。そのル・クルーゼで煮込み料理を作るたびに、イギリス人のJと当時の誕生日会、挿入を猛烈に求めながらもホイップクリームを泡立てていた、アラサーゲイの自分が脳裏に過る。

 

(本日の一軒)
イル・ルポーネ 中目黒

 

中目黒のイタリアン。ピザ窯で焼くピザは本当に美味。フレンドリーなスタッフさんとカジュアルな雰囲気にもかかわらず、料理とお酒の高いクオリティは有難い店である。

 

イル ルポーネ
03-5722-6789
東京都目黒区中目黒2-10-19 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13021093/